Lordの日記

遊び学ぶ居心地の良い空間創りがLordのテーマです

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対照的

20060630090914
 軽井沢駅から東雲の交差点を過ぎて、本通りを真直ぐ旧軽銀座に向って歩いて下さい。左側に天秤の看板・緑のドア・地球儀・緑の天秤が見えたらそこがLordです。ひっそりした佇まいですので、見落とさないようくれぐれもお気を付け下さい。Lordを探して来られた殿方の多くが通り過ぎてしまう原因、それが写真のマリリン・モンローです。
 緑のドアや天秤の看板を探していた筈なのに、実際それらより20メートルも先の、純白のドレスを風に煽られるモンローに目を奪われ、看板・地球儀・天秤を見落とし、通り過ぎる殿方のなんと多い事か。モンローの前に立つと赤い『PARADISE』のネオンサイン。そらもう何も考えずフラフラと吸い込まれてしまいます。中に入るとそこは文字通り楽園・天国。暫くは出て来れません。
 『PARADISE』の正体は、1960年代を中心としたアメリカ雑貨のお店です。店の中と外に所狭しと並べられた品物の数々は、どこか懐かしく古き良きアメリカを感じさせてくれます。夢のある商品と存在自体がパラダイスそのものの店長、優しくモンローのような女性スタッフ皆さん、店の前の妖しいモンロー・・・万平通りの入り口、中華料理の老舗『栄林』の隣は、朝から晩までパラダイスです。
 客「近く迄来たけど店の場所教えて」,L「今近くに何か目印有りますか?」,客「マリリン・モンロー!」,L「駅の方に向って3軒目です。そこから看板見えると思いますが・・・」,客「あっ、見えた!通り過ぎてたよ」。よくある電話での会話です。殿方には天秤・地球儀よりモンローです。『Lord』と『PARADISE』。何から何まで対照的な二つのお店は、同じ年にオープンしました。営業はともに10時から20時で、定休日が無いのも一緒です。
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これは何?

20060628200309
 写真は「これは何?」「何に使うの?」と、お客様からの質問の多い商品のひとつです。さて、何でしょう?実はこれ『回転式ロッドスタンド』です。と商品名を聞いてもピンとこない方も多いかと思います。釣り竿立てです。
 自宅や別荘等で、ロッド(釣り竿)のコレクションを立てていただくスタンドです。職人の手造りで、クルミ材を使用しています。写真の商品は場所をとらない回転式で、ロッド15本用のSタイプです。20本用のLタイプや、横長の展示タイプも2種類あります。
 一般的に釣りがお好きな方は道具に凝られ、ロッドやリール等はいくつも持っておられるようです。中でもロッドの保管は折れたりしないように気を遣い、場所を取るそうです。これは、こまめに手入れをしたいが、身近に置くと傷付けそうだしというアングラーのニーズに応えた商品です。
 集める事が目的の趣味ではなくても、道具や想い出の品・作品等が増えていく場合は多いかと思います。店内にはそういった趣味人の為の、ある意味とても専門的な収納具が結構あるのに気付きます。趣味の道具等の収納・保管にお悩み方、ぜひ一度スタッフに声を掛けてみて下さい。。
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明日はお休みです

20060626135505
 早いもので6月もあと一週間を切りました。今しばらく梅雨空は続きますが、その後には本格的な夏の到来です。7月中旬を過ぎると、避暑地軽井沢の人口は十倍近くに膨れ上がるそうです。
 新幹線を降りると透明な涼しい空気を感じ、少しピリッと引き締まります。東京駅で降りると、ちょうど反対の感覚を覚えます。涼しいとはいえ軽井沢も夏ですが、クーラーを使わずに眠れるのは有難いです。
 皆様のおかげで、軽井沢店は6回目の夏を迎えることができました。過去の記録を見ると、7月30日まで店内で暖房を使用した年があります。また8月16日に暖房を入れた年もあります。7月上旬や8月下旬の暖房はそんなに特殊な事では無いようです。
 この時期こちらでは、長袖のシャツに上着を着て通勤しています。帰京する際は、東京駅に着く前に上着を脱ぎ袖を捲ります。蒸し暑さと人いきれに備えて、心の準備をします。さすが六年目、そういったことを無意識に行っています。
 誠に申し訳ございませんが、明日27日は軽井沢店お休みさせていただきます。
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Chess

20060625134229
 チェスはとても気軽に楽しめるゲームです。現在これだけ世界中の老若男女に愛されていることが、その気軽さと奥深さの証です。まだ一度もやったことなくて、ルールをまったく知らない人でも、その名前とチェス盤とチェス駒の存在くらいは知っていると思います。
 『ハリー・ポッターと賢者の石』の中では、悪い魔法使いを守る仕掛けのひとつとして、大きなチェス盤と駒が出てきました。キング・クイーン・チェックメイトといった言葉も出てきました。チェスを知らない人もハラハラドキドキした場面だったのではないでしょうか。
 Lord店内には、世界中のチェス駒や盤があります。シャーロック・ホームズ、アリス(写真)、オズの魔法使いなどお馴染みの物語をテーマにしたもの、アラバスタやブラス、天然木など素材とデザインを工夫したものなど、見ているだけで楽しくなります。夢があって、知的なインテリアとしても、お勧めです。
 競技タイプの入門セットは、プレゼント用として人気があります。テレビゲームに慣れたお子様や若い方には、新たな発見をしていただけるはずです。テレビゲームと違ってチェス用具は一生ものですし、歴史上の人物達の記録を辿ったり、世界中の人達との対戦が可能です。
 家族や仲間とゲームを楽しむのもよし、競技会に出てチェスの日本代表を目指すのもよし、世界の珍しい駒や盤を観たり集めて楽しむもよし。チェスの楽しみ方は本当に無限です。Lordではこの後、チェス教室・大会・展覧会等を企画していく予定です。ご意見・ご希望ございましたら、お気軽にお寄せください。
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ありがとう

20060624233042
 何かに感動した瞬間に、美しいと表現してしまいます。私の場合『感動』は常に『美』と繋がっているようです。感動することが私的行為であり、美的感覚もいたって主観的なものであることを考えると、時として私の「美しい!」という表現に、違和感を覚える方もいるであろうと思います。
 同じものに対するお客様の感動表現も様々で、毎日楽しませていただいております。例えばアリスのチェスセット。「かわいいー!」「素敵!」「マジ、ヤバいよ、これ!」「信じられなーい!」から「しぶい!」まで、全部気に入っていただいた時の表現です。
 W杯を観戦して、毎晩感動しています。人から人へパスが繋がり、糸を引くようにゴールに突き刺さるシュート。このボールの流れは、とても美しいと思います。ドリブルもしかり。ドリブル・パス・シュートの一連の繋がりを、芸術的と表現する時、それは技術に対する表現ではなく、球の動きに対する賛辞だと思います。
 球だけを追いかけて観ていると、チームや選手の個性、そして個人の自主性、創意、仕掛けの工夫といったものがよく見えます。強いチームの球は、本当に美しく動きます。トッププレイヤーは、球を美しく動かします。最初にこの球の動きの美しさを教えてくれたのは、ブラジルの10番ジーコでした。
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事情説明

20060623171526
 腰から上を45度前傾してラッピングに没頭していたら、腰痛で真直ぐに戻せなくなりました。過去の経験から、無理に戻すとグキッと魔女の一撃をくらうことを学習しているので、そのまま徐々に戻します。
 溜め込んだラッピングをこなす為、二、三日そんな事を繰り返していると、首と肩、腕も固まってきてしまいました。ラッピングを中断して他の事をする際も、45度前傾したC3PO状態です。
 突然お客様が来られても、宅急便のお兄さんが集荷に来ても、しばらくはこの状態です。不思議なもので曲がったままの片方の手を動かすと、もう一方の手も連動して一緒に上下します。私の癖は話す時、左手が上下することです。
 言い訳は嫌い(本当は面倒なだけ)なので、そのまま応対させていただいております。怪訝そうな笑顔で帰られた奥様、気持ち悪そうに逃げて行かれた若いカップルのお二人、ジーッとこちらを御覧になっていたお爺ちゃま、そういう訳です。ごめんなさい。
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歩道を歩く猿

20060621195119
 今朝、ぼぉっと歩いていたら、猿とすれ違いました。その時は深く考える事もなく、互いにさり気なくすれ違っただけなのですが、後になって考えてみると珍しい出来事です。
 私は歩道を駅方向に歩いていました。猿は歩道を旧軽方向へ歩いて来ました。この時期の軽井沢は人が少なく、今朝私がすれ違ったのは、お散歩風のお年寄り一人とこの猿一匹です。
 寝呆けていた上に考え事をしていたので、お年寄りの性別は不明です。お顔を見ませんでした。猿はすれ違う瞬間顔を見ましたが、こちらには興味が無いのか目は合いませんでした。
 結構大きな猿で、最初は小学生かと思った位です。たった一匹でちゃんと歩道を歩いて、何処へ向かっていたのでしょうか。野性の動物とすれ違う時の、緊張感や感動はまったくありませんでした。
 W杯も半分の試合が終わり、そろそろ疲れが溜まって来ました。中国では連日徹夜の観戦で過労死・ショック死した方もいるそうです。まだ生活や仕事に何の支障も出ていませんが、あの猿が近所の子供でなかった事を祈ります。
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バッグが好き

20060620154826
 お馴染み『Laine de Kei』長谷川恵子さんデザインのパッチワークバッグです。新作で写真はグリーン系ですが、ピンク系もあります。ニットデザイナーの長谷川さんの作品は総て一点物です。軽井沢店ではバッグの他、セーター、カーディガン、ベスト、マーガレット、ストール、アクセサリーなどを御覧いただけます。
 現在店内には、長谷川さんの新作バッグが7点あります。総て女性用に作られていますが、その個性的で遊び心溢れるデザインと、バッグとしての完成度の高さの故か、鞄好きの男性のお客様が手に取って御覧になることもあります。このグリーンのバッグは、その典型といえるものです。
 男女を問わず、バッグに多大な投資を繰り返す真性鞄好きと呼ばれる人達がいます。彼等・彼女等は新しいバッグを見つけると、ブランド・デザイン・値段に関係なく、そのバッグのデザイナーがどれ位バッグが好きであるかを瞬時に判断します。どれだけ知っているかよりどれだけ好きかが、欲しくなる時のポイントです。
 昨日紹介した『ひろべかばん』の鞄と同じく、長谷川さんのバッグは、本当にバッグ好きの方には堪らない逸品です。他に同じような物が無く、細部迄行き届いた工夫と技術、厳選された上質な素材や色使いなどは、ここで的確にご紹介することが出来ません。
 Lordは、今人気のインターネット販売のバーチャルショップと、対照的なところにいるようです。
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革のリュック

20060619145419
 すっかり人気者になりました。デカデカリュックです。これも『ひろべかばん』製作のヒット作品です。上質な革をふんだんに使った大きくて斬新なデザインは、見る人に強い印象を残します。
 先ず、あまり意味の無い事ですが、これまで持っているリュックと較べてみて下さい。共通点は肩に掛けるという事くらいでしょうか。次に、これまで持っているリュックのイメージを棄てて、このカバンに接してください。驚きの連続です。
 背中から腰ほぼ全域に触れる革の感触はとても柔らかく、大きな革の重みはほとんど感じません。良質な素材と確かな技術はもちろんですが、機能を最大限に拡大した上での独創的なデザインには感服します。
 使い込めば革はさらに柔らかくなり、ツヤと味が出てきます。山登りには絶対向かない都会派のリュックですが、傷を付けないよう神経質に扱うのではなく、日常生活でどんどん使っていただきたいものです。
 傷みが気になりだしたら、Lordにメンテナンスをお申し付け下さい。
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Salon

20060618144817
 連日の雨で、皆様些か退屈気味のようです。軽井沢では散歩・昼寝・読書と決めてるが、このお天気では散歩は近場、エネルギー消費が少なく夜よく眠れるので昼寝も出来ず、持って来た本は全部読んだし・・・。「軽井沢では楽しみは人に求めず自然に求めよとはいうけどねぇ君・・・、ところで君は・・・」、皆様素晴らしい専門や趣味をお持ちで、造詣の深いお話をうかがい、私は豊饒な時を過ごさせていただいております。
 フランスで絢爛たる貴族文化が花開いた18世紀前半、当時の文化を育み活性化する役割を果たしたのが『サロン』でした。その主宰者は上流階級の貴婦人たちで、最初のサロンを開いたランブイエ夫人、作家で〈土曜会〉のスキュデリー、同じく作家のスタール夫人、自宅にサロンを開き後に山岳派から処刑されたロラン夫人、そしてあのタンサン侯爵夫人と挙げれば限りがありません。知的社交の場としてのサロンが、単なるお喋りの場で終わらなかったことは、歴史が証明する通りです。
 サロンに集まった学者や芸術家の顔触れや、そこで交わされた会話の内容もさることながら、主宰者である上流夫人達の艶やかな人生も興味あるところです。軽井沢でも御婦人方は活動的です。楽しそうな会合やパーティのお話はよくうかがいます。時代は違いますが、社交の場としての軽井沢ライフを楽しんでおられる方も健在です。本当にプライベートで閉鎖的なサロンは現在も在るようですが、耳に入るのは微かな噂だけです。
 上流夫人の皆様にお願い致します。その社交性と影響力で、軽井沢にサロンを復活させてくださいませ。毎年Lord店内でも、東京では考えられない地位・年令・職業の違う方同士が出会い、お友達になられます。都会に住むと日常の利害を離れたお付き合いが難しい時代です。職場に囲い込まれ、クラブライフや地域社会への参加を避けてきた日本の男性達に、縦横の無い知的な社交の場の素晴らしさを教えて下さいませ。勿論、空間創りはお手伝い致します。
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不思議の国

20060617123325
 ウィリアム・バトラー・イェイツ、ジョージ・バーナード・ショー、サミュエル・ベケット、シェイマス・ヒーニー、ジョナサン・スウィフト、ジェイムズ・ジョイス、ブラム・ストーカー、オスカー・ワイルド、ロディ・ドイル。私の知るアイルランドの文学者たちで、何とも壮観です。言うまでもなく前記のうち、最初の四人はノーベル文学賞受賞者です。あの北海道より狭い、人口360万人余りの小さな国から輩出されているということを考えると驚きです。
 音楽でもエンヤ、グラナド、U2、ウ゛ァン・モリスン、メアリー・ブラックetc.と、世界で愛されるミュージシャンを多数輩出しています。私の周囲には、ぜひ一度訪ねてみたい国としてアイルランドを挙げる人が多数います。文学青年・文学少女、ミュージシャン、カリグラファー、雑貨屋の親爺、フリーター、大学生と彼らの肩書きは様々です。そして彼らは皆、彼方の小さな国の事を実によく知っています。ダブリンの外れにあるパブの名前までも。
 ケルト文化にはフランス、ドイツ、スイスやイベリア半島でも接することが出来ます。歴史的にアイルランドは、ローマ化を免れるなど諸条件が重なった事により、ケルトの遺産を最もよく伝えていると言われます。ケルトの民は文字を残さず民話等は口承だったそうで、それがかえって言葉と表現力を磨いたのかもしれません。私の知るアイルランド人は皆語彙が豊富で、雄弁で会話の構成が巧く、最後には必ず笑わせてくれます。彼らにとって会話はエンターテイメントです。
 2002年日韓W杯で、アイルランドサポーターの真ん中でアイルランド対サウジアラビア戦を観戦しました。日本サポーターのような統制はとれていないのですが、その気迫と殺気は凄まじく、試合開始から終了迄、ピッチ上の選手と同じ集中と闘志を要求されました。疲れてフッと気を抜いて観ていると、試合前色々教えてくれて優しかった前席の叔父さんが振り返り、「闘え!」と怒鳴られました。
 アランセーター、ギネスビールなど、我々の日常生活の中にアイルランド製品は数々有ります。この小さな国に対する興味は尽きません。
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エナメルShoesとトラッドGirl

20060616155422
 雨が止み霧が晴れ、ほんの一時外が明るくなりました。雲は低く、この明るさも泡沫です。お隣のフレンチレストラン『シュエット』さんの、テラスの花がとても鮮やかです。シェフとマダムが愛情をこめて育てられた花たちが、束の間の光を満面の笑みで喜んでいるかのようです。このテラスは枠組みも含めて、総てお二人の手造りです。
 人けの無い午後、このテラスでのんびり食べるランチは、日常を忘れさせてくれます。隣でどんなに忙しく過ごしていても、この一時だけは別の空間にいるようです。席を立つ時には活力とアイデアに満ちた自分を感じます。このテラスでお洒落な女性が一人、テーブルの雑誌に目を落しゆったりと午後の一時に身を委ねる姿を見る度に、大好きだった避暑地軽井沢を想い出しています。
 テラスは決して広くもなく、木立に囲まれている訳でもありません。見える景色も、私にとっては毎日見馴れたものです。何が元気と新しい発想をくれるのでしょうか?何が古き良き避暑地を想い出させるのでしょうか?そこには莫大な資本も、計算された仕掛けもありません。あるのはすべて手作りの店舗と料理だけです。夜、人通りの無い街の、その一角には笑い声があります。
 このレストランでは『軽井沢』『フレンチ』『シェフ』『拘り』『味』が語られる事はありません。店の名を知らぬ常連客さえいます。主体は常に『客』であり、『客』は各々の時を過ごし食事を楽しむという、ごく当たり前のことをします。高度にプロデュースされた空間で仕掛けたり仕掛けられたりを楽しむ都会人は、避暑地で仕掛け自体が内包する自己矛盾と向き合いバランスをとります。自分の時を過ごせる当り前の空間がこのレストランです。従ってガイドブックで探しても見つかりません。
 因みに私は「そのレストランのコンセプトは?」と聞かれたとき「愛かな」と応えてます。
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窓越しの天秤

20060615173322
 骨董通りに並ぶアンティークショップのウィンドーを楽しみながら、ロンドンのケンジントン・チャーチ・ストリートを歩いていた時の事です。ある店の棚に天秤を見つけました。高さ60センチ位のシンプルなものです。当時とくに天秤に興味があった訳ではないのですが、何故か気になって近くで見たくなりました。ドアのベルを押すと体格のいい中年女性が現れて、ガラスの向うで怪訝そうな表情を浮かべて直ぐには開けてくれません。ガラス越しに店内に入れてくれるよう頼みました。
 当時貧乏学生であった私は、その風貌に問題があったのか単なる差別か、英国で度々こういう場面に遭遇しており慣れていました。店内に入ると、中程にある棚に直行し天秤の前に立ちました。周囲にあるアンティーク食器には興味を示さず、ひたすら天秤の事を質問する私に、「これは売り物じゃない」と言って先程の女性は口をきいてくれません。外に出てからもしばらく、天秤のある店内を眺めていた私は、さぞ怪しかっただろうと思います。
 その後何度か足を運び、当初は「またお前か」と入店拒否されながらも、何度目かには店員さんから諦めの笑顔で迎えていただけるようになりました。私のフラットには分不相応なシルバーの食器類が増えましたが、ついに天秤は売っていただけませんでした。それから特に天秤を探したり集めたりしたわけではありません。この記憶とLordのロゴマークの間には如何なる相関関係もありません。ロゴやテーマモチーフの天秤は私の発案ではありませんでした。
 表の通りからLordの店内を見ると、四つの天秤が見えます。その内大きな二つ(古木と鉄)はディスプレーで、残念ながらお売りする事が出来ません。古木はロゴマークのモデルでもあり、表参道と軽井沢にひとつずつあります。朝、窓を拭きながら店内を眺めると、天秤の位置が気になります。一年に何人か外から見て、「あの天秤が欲しい」と入って来られるお客様がいらっしゃいます。握手したい衝動に駆られながら、非売品であることをお告げする私の応対をご想像下さい。
 窓越しに見る天秤には、不思議な力があります。
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六月といえば

20060614143010
 ご存じのように、軽井沢には教会がたくさんあります。Lordから比較的近く、いま思い付くだけでも17ヵ所あります。ここが日本であり、人口一万八千人余りの地方の町であることを考えると、かなりの密度であるといえます。
 保養休養地軽井沢の発見者であるカナダ人のA.C.ショー氏が宣教師であり、明治19年に避暑した後にその良さを友人の宣教師達に伝えたそうです。その後宣教師達の勧誘で外国人が数多く訪れるようになり、教会の数が増えていったそうです。
 町の目抜き通りを歩いていて気付くのは、ウエディングショツプの多さです。その数は今も年々増えています。軽井沢の教会での結婚式は、相変わらず人気のようです。各教会はブライダルプランを用意し、人気のある教会は予約が取りにくいそうです。
 東京では昔からあった大規模な結婚式場が、何時の間にかタワーマンションになっていたりしています。派手な披露宴が敬遠されているということもあるのでしょう。軽井沢という地名が昔ほどのステータスを持たなくなった現在、カップルがこの地の教会挙式に求めるものは、純粋な夢とロマンでしょうか。
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ざ・軽井沢

20060613190624
 地元の年配者の方々とお話ししていて、「かるいさわ」と発音しておられるのに気付き、ずっと気になっていました。駅のローマ字表示を見るとKARUIZAWAですし、町役場や観光協会の印刷物も総てKARUIZAWAと表記されています。
 人名であれば失礼があってはいけないので、その場で確かめさせていただきますが、地名の場合はどちらでも良いのかなと好きな方を使うことが多くなります。一度会話の途中で確認させていただいたら、案の定「どちらでも良い」とのお答えでした。
 昭和40年8月の『広報かるいざわ』という冊子に、水沢さんという人が書かれた、この疑問に関するエッセイを見つけました。それによると、古文書にはすべて「かるいさわ」と書かれているそうです。では、何時から何故「かるいざわ」と言われるようになったのか。
 水沢説によると、「かるいざわ」と発音し始めたのは避暑地とし開けた頃の外国人避暑客で、「さ」の発音が難しくて「ざ」と発音したのだそうです。それが邦人避暑客の間でもひろがり、さらに内外へ広まるに及び公文書でも使う事になったのであろうということです。
 正式な取り決めは無く、古く(約百年前)は「かるいさわ」だったけど、今は「かるいざわ」が良いだろうと結んでおられます。観光でもってたつ町ならではの、柔軟な発想です。私は地元の人の会話の中に出てくる、「かるいさわ」の軽快な響きが結構好きです。
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ペンケース

20060612142408
 ひろべかばん特製の重厚な革のペンケースです。初めて見た時、「ひろべ君またやってくれたなぁ」と喜んでしまいました。お客様の反応のベスト3は、1位「これがどうしてペンケースなの!?」、2位「カバンに入らないよ!」、3位「ペン以外の物入れてもいいですよね?」で、すべて想定内です。
 そう、これがペンケースなのです。小さなカバンには入りませんが、カバンや腰に掛けることも出来ます。もちろん使い方や入れる物は自由で、携帯・デジカメ・財布・定期入れを入れてもまだ入ります。革が厚く頑丈な造りなので、中の物は守られるし、ひろべかばんのメンテで一生使えます。
 このペンケースをお使いいただきたいのは、まず『世界中の紛争地帯をボロボロになって駆け回る、戦場ジャーナリストの皆様』です。大きめのナイフも入ります。次に、『未開の地に乗り込み原住民と生活をともにし、研究を続ける文化人類学者の皆様』です。ボトルインクも入ります。どちらの方にも、このペンケースの良さがご理解いただけると確信します。
 そのどちらでもない私も、このペンケースが大変気に入ってます。ガンガン入れて、荒っぽく使えます。注目度も高く、使っていると必ず質問を受けます。お客様の中には、ペンケース以外の使い方をしておられる方も多いようです。革の色は5色(黒・ワイン・テラコッタ・ナチュラル・赤)で、名入れも可能です。
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雨に聞く

20060611183315
 「これ何の香り?」。入って来られたお客様が時々尋ねられます。店内の香りは木・革・紙・布などの素材が醸し出す、自然のものです。基本的な商品構成は開店以来あまり変わっていないので、久しぶりにご来店いただいた方にも、Lordの香りとしてご記憶いただいているようで嬉しいです。
 Lordの基本コンセプトは空間創りにあるので、香りは大切な要素であると考えています。毎年一度、同じ時期にご来店いただくお客様が、「懐かしい香り」とおっしゃって下さるのを聞いて、喜びと同時に安堵しております。
 日常の大半を店内で過ごしていると、店内の香りが分からなくなります。お客様方のおっしゃる『Lord香り』は、サンプルや仕掛けが有る訳ではなく、モノたちが自然に醸し出す香りです。商品構成や置き場所を変えた時など、香りはどうだろうといつも不安です。
 香水・お香・アロマ・芳香剤に消臭剤と、香り関連の商品が大きなマーケットを形成する今日、香りの歴史・文化に対する興味は尽きません。ただ、香りのコントロールという発想で個々の香りを相対化してしまう現代社会は、本来人間が持つ野性の感性を封じ込める装置としての機能を強化しているのではないかと不安です。
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本物

20060610140619
 フィツジェラルドの『THE GREAT GATSBY』でギャツビー邸の書斎が紹介される場面があります。ゴシック風の書斎で、羽目板が彫刻の施された英国製オーク材であり、たぶん他国の廃墟からそっくり移築したものであろうとだけ描写されています。
 そのあと酔ったパーティ客の男性が、本は厚紙で作ったものではなくすべて正真正銘の本物だ、自分は確かめたと熱弁する場面があり、書斎の紹介が終わります。1ページにも満たぬこの描写と会話から、いろいろ想像をしたものです。
 もう何年も前アメリカで、あるデザイナーの店舗の一角にいる時、ギャツビー邸の書斎を訪れたような感覚を覚えました。思わず書棚の本を手に取って開くと本物でした。店員さんが笑みを浮かべて「残念ながら本はお売り出来ないんですよ」と声を掛けてくれました。
 この作品の中にはもう一ヶ所、印象に残っている場面があります。これも1ページ弱のシーンです。ギャツビーがディズィにワイシャツのワードローブを見せ、ディズィが感動のあまり泣きだしてしまう場面です。中学生の私はここでも、出来る限りの想像をしました。
 この作品はロバート・レッドフォード主演で『華麗なるギャツビー』という題名で映画化され、アカデミー最優秀衣裳賞を受賞しました。ディズィが泣きだしてしまうほど美しい沢山のシャツや、男優達の衣裳を作製したのは、当時まだ無名のデザイナーでした。
 本を書棚へ返しギャツビーの書斎を離れた私は、店員さんに案内され大きな木のテーブルのある空間に出ました。テーブルに綺麗に並べられた大量の良質なシャツとネクタイに声を失い、それぞれ一点ずつを購入しました。このシャツとネクタイのデザイナーが、映画の衣裳を作製したその人であることを知ったのは、それから10年以上後の事でした。
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ヒーロー

20060609180918
 ここは『Lord軽井沢店』のブログですので、あまり関係無い事を書くとボツにされてしまいそうなので、さり気なく触れるだけにします。ドイツW杯が始まってしまいました。試合予定を見ると22時から3試合で、翌朝6時までたっぷり楽しめます。4年に一度の事とはいえ、いつ寝るか頭を悩ませています。
 大多数の方にとっては興味の無い話でしょうし、観ても日本戦だけという人も多いかと思います。実際この国で明け方の4時から、「パラグアイ対トリニダード・トバゴ」の一戦を観ようという人は、まず関係者かサッカー小僧に限られます。サッカー小僧の私は全64試合を観るため、4年に一度の約一ヵ月に渡る修行僧のような生活に入ります。
 私がサッカー小僧としてグランドを走り回っていた1970年代、この国でサッカーはまだマイナーなスポーツでした。フットボールの記録は中世以来、西欧のいたるところで見ることができますが、近代スポーツとしてのサッカーの成立は19世紀の中頃です。第一回W杯が1930年で、日本は16回目にして初めて本大会に出場することができました。
 1974年は西ドイツ大会でした。ベッケンバウアーの西ドイツとクライフのオランダの決勝を興奮して観て、そのまま部活の朝練に行き、フラフラしながら真似をしていたのが昨日の事のようです。ベッケンバウアーもクライフもジーコも私のヒーローです。「大人になったら全試合徹夜して観てやる!」という、サッカー小僧のささやかな夢を今叶えています。
 全然さり気なくないな・・・。
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フクロウ

20060608135716
 フクロウとミミズクの区別がつかず、軽井沢に鳥を観に来られた方に教えていただいたことがあります。「ミミズクはフクロウ科の鳥のうち、耳介のように見える羽毛をもつ種類の俗称ですよ・・・(略)」。そのあとフクロウについて餌や習性など色々丁寧に説明して下さいました。印象に残っているのが、『ペリット』と『シマフクロウ』の話です。
 肉食鳥が一度のみ下した食物中の骨や羽毛などの不消化物を固まりにして吐き出したものをペリットといい、鳥の食生活を知るうえでの大切な手がかりだそうです。人間には無い画期的な機能です。天然記念物のシマフクロウは、近年絶滅危惧種としてメディアに登場する機会も多いので、ご存じの方も多いかと思います。翼長が50cm以上ある巨大なフクロウです。
 印象に残ったのはその食生活の話で、唯一の魚食性フクロウだそうです。鮭・鱒類からザリガ二・鼠も食べ、骨や殻はペリットとして吐き出すそうです。魚の骨が刺さったと大騒ぎしたり、悪戦苦闘しながら蟹を食べている私からすると羨ましい話です。店内には写真のドアメロディ『福郎』や置物のフクロウが何点か有りますが、どれも愛らしく獰猛なイメージはありません。
 シマフクロウはアイヌ語でコタンコルカムイと呼ばれ、神とされていたそうです。学問の守り神として、ケープを着けたりペンを持ったフクロウの置物はLordにも有ります。お隣のフレンチレストラン『シュエット』さんのシュエットは、仏語でフクロウの意で、お店の前や中には数えきれない位のフクロウがいます。こんなに身近なのに、本物とは動物園や映像でしかお目にかかれないというのも不思議な気がします。
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不思議なバッグ

20060607145413
 数えてみると現在Lord店内に、バッグと呼べるものが40種類以上あります。素材・形・色はさまざまで、置いてある場所も適宜なので「えっ、そんなに有ったっけ?」と思われる方も多いのではないでしょうか。バッグに限らず、どの商品も店内に散らばっているので、特定のジャンルのものをお探しのお客様には、ご不便をおかけしてます。
 バッグ好きの方は、自分にとっての究極の一つを探し求め、何時しか増えてゆくバッグの置き場所に頭を痛めておられることでしょう。ふと入ったお店で良いバッグと出会い、ドキドキしながら手に取った途端、「えー、また買うのー」というご家族の声に、思わず訳の解らない言訳をした経験も一度や二度ではないはずです。
 写真のバッグは『ひろべかばん』製の二本手バックです。今バッグ好きの方に一番好評なバッグです。肩にも掛けられる二本手など機能的工夫が随所になされていますが、デザインはいたってシンプルです。このバッグで特筆すべきは、男女を問わず人気があるということです。店内ではあまり目立ちませんが、ちょっと不思議なバッグです。
 『素材と製法が良質であり、修理して長く使っていただける物を選ぶ』というのがLordのセレクト基準です。ご自身の用途に合ったものであれば、あとは見た目です。どんなに良質で評価の高いものでも、見た目が気に入らなければ、長い間は使えません。使っていて、何時もワクワクできるものを選んでいただきたいと考えております。
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ビリヤード

20060605152416
 昨夜は寒くて、セーターを着込み炬燵に入ってました。今朝も曇っていて気温は低かったのですが、現在は久しぶりに太陽が出て、なんと蝉の声が聞こえます。日が陰り霧が出ると、一瞬にしてその声は消えてしまいます。
 店内に小さなビリヤード台があります。サイズは縮小されていますが、球やキューの材質が本物と同じですので、結構本格的に楽しめます。最初はオモチャかなと近付いた方が、最後は熱くなって楽しんでおられます。店内にはあの乾いた心地よい音が響きます。
 英国のカントリーハウスには撞球室(Billiard Room)があります。19世紀にはどの館にも設けられたそうです。当時は男性だけの世界だったようで、御婦人方が就寝すると男性だけが集まり、玉を突きながらタバコとおしゃべりを楽しんだそうです。
 当店のスモールビリヤードは、一家団欒やパーティの時などに、テーブルの上に置いてワイワイと楽しんでいただくのに最適です。台のサイズは92×52cmで20cmの足が付いています。木製なので書斎のインテリアとしてもお勧めです。
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対戦モード

20060604142734
 サッカーW杯の開幕まであと5日。興奮と睡眠不足のハードな一ヵ月が始まります。先週、中田英寿が「あまり早くから気合い入れても・・・初戦に向けての調整が大事だから・・・」とインタビューで応えておりましたが、これは選手の話。選手でも評論家でもないただのサッカー小僧の私は、もうとっくに対戦モードに入っており、既に疲れ?も出始めております。
 子どもたちの会話を聴いていると、『対戦』という言葉がよく使われているのに気付きます。大昔、私が子どもの頃には、こんなに日常的に使う言葉ではなかったような気がします。『対戦』という言葉の大衆化の背景として、テレビゲームの発達・普及と、メディアスポーツの拡大があげられます。近年日本で急速に拡大したメディアスポーツの代表がサッカーW杯です。
 日本とW杯の関わりは古いのですが、1998年の本大会初出場、2002年の自国開催とこの十年で急激にその距離が縮まり、メディアスポーツとしての地位を確立したといえます。テレビゲームが、日本発で世界に普及したのは周知の通りです。競争原理を前提にしておきながら、表向き競うことは悪い事という学校教育を受けた親世代。その子どもたちにとって『対戦』は日常です。
 日本の子どもたちの遊ぶ環境は、国際的にもあまり例の無い速さで急激に変化しました。人類は太古の昔から様々な『対戦』を経験し、それらは形を変え現在も続いています。子どもたちにはぜひ学んで欲しいと思います。因みにLordで学べる『対戦』といえば、チェス・ビリヤード・トランプ・バックギャモン・立体4目並べ・オセロ・・・etc.
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店の外

20060602194811
 この時期の軽井沢は、ちょっと喧騒を離れて一息つきたいという方にお勧めです。若葉が美しく、人や車が少なく、まだ蒸し暑くない。特に平日は人影も疎らで、シーズン前の避暑地全域が、貸し切り状態です。陽が長くなったので、夕方のお散歩もとても気持ちが良さそうです。ここで、良さそうと書いたのには訳があります。
 お客様からは、ガイドブック類はあてにならないからと、様々なご質問やお問い合わせをいただきます。その場でガイドブックを出して調べるわけにもいきません。本当はもっとあてにならないかもと思いながら、限られた知識と経験で分かる範囲でお答えします。お答えできないと気になって、自分も知りたくてしょうがなくなります。
 残念ながら私たちスタッフは、朝9時半から夜20時半まで店内に籠もっておりますので、お散歩はできても早朝か深夜ということになります(実際深夜に散歩はしませんが)。従って毎日軽井沢に居ても、びっくりするくらい昼間の軽井沢のことを知りません。早朝に自転車や徒歩で、謎解きに走り回っています。まだお店等は閉まっています。
 お散歩は、手ぶらで予備知識や予定無しというのが一番ワクワクします。散歩の途中に立ち寄って下さるお客様が、皆様爽やかに入って来られるのがこの時期です。時々外の空気を吸って、外とギャップの無い爽やかな応対が出来るよう精進の日々です。そういえばもうすぐ梅雨です。大丈夫。外がジメジメしている時でも、店内は常に爽やかです。安心してご来店下さい。
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6月になりました

20060602192119
夏前の今の時期は、軽井沢らしいのんびりとした散策がお楽しみいただけるのではないでしょうか?
父の日のプレゼントなどご相談下さいませ。
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