Lordの日記

遊び学ぶ居心地の良い空間創りがLordのテーマです

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『Lord』の文字

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 軽井沢では昨日と今日で、季節が3ヶ月位違うような天候の変り様です。昨日の主役だったネックウェアやケープ類が、本日は場違いで居心地悪そうに見えます。昨夜は大雨でLordの前の道路が河になりましたが、今朝はすっかり乾きゴミも流され、さっぱりきれいになっています。帰宅時にびしょ濡れになった服を、朝の通勤時に乾かしました。
 Lordの店内には、所々に『Lord』の文字が記されています。これは毎年ご来店下さっているお客様もお気付きでない場合が多く、「こんな所に前からLordって文字あった?」と突然気付かれてご質問いただきます。開店以来のものもあれば、毎年増えているものもあります。特に深い意味は無く単なる装飾ですので、気付かなかったからといって何等問題はありません。
 7年間、毎年10回以上ご来店で、今日初めてある場所に記された『Lord』に気付かれたお客様がいらしゃいました。奥様は最初からあったと言い、ご主人は無かったと主張されます。私の「開店当時からありました」の言葉に、愕然とするご主人と得意気な奥様。「僕はいつも品物を見てるから」と言うご主人の言葉に、ちょっと悔しさが滲み出ていました。
 「スタッフにも気付いてない者がおりますから・・・」という言葉も慰めにはならなかったようで、その後は『Lord』の文字探しが始まりました。新たに2つ見つけて「今日はこの位で勘弁しておいてやろう」と、とても嬉しそうに通常のお買い物に戻られました。軽井沢店はリゾートにあるため、その存在自体がエレガントで遊び心に溢れたものでなければと考えています。
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平年並み

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 早朝に大きな雷の音で目が覚めました。軽井沢は今日も雲が厚く時々強い雨の降る、愚図ついたお天気が続いています。7月もあっという間に、あと2日です。梅雨明けが遅れているせいか、明後日は8月と言われてもピンと来ません。
 3ヶ月前の長期予報では空梅雨と猛暑が予想されていましたが、梅雨は一向に明けずいつの間にか冷夏の可能性まで言われるようになりました。暑い夏・寒い夏といっても、普通に生活する分には夏である事に変わりはありませんが、農作物などへの影響を考えるとそうも言っておれません。
 先程軽井沢店の開店以来、過去6年の毎日の天候の記録を見てみました。毎年その年の傾向がはっきりと見て取れますが、同じ傾向の年というのはありません。7回目の夏を迎えた今年を含め、毎年違うということです。素人の私が考えると、これはごく当然のことです。
 不勉強なせいか、天気予報でよく使われる「平年並み」という表現がしっくり来ません。科学的な基準や算出法に基づいた表現なのでしょうが、「今年の夏の暑さは平年並みです」と言われても全然分かりません。「平年並み」の夏とはどんな夏なのでしょうか。
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記念日

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 「今日はブログ書きますか?」と、朝一番のお客様からご質問をいただきました。「はい。何かご希望がございますか?」「いや、去年は丁度今日から止まったから(笑)」。毎年7月29日に軽井沢に来られるそうで、昨年は着いたその日からブログが止まったので、よく覚えているとのことでした。今日がそんな記念日とは知りませんでしたが、先日お約束したとおり今年は書きます。
 Lordの不名誉な記念日はさて置き、様々な記念日を軽井沢で祝われる方は多いようです。一番よく伺うのは、軽井沢で結婚式を挙げられたご夫婦の、結婚記念日です。次に長寿のお祝い。Lordのお客様にも毎年夏の軽井沢で、お孫さんと過ごされる事を楽しみにしておられるおじいちゃんおばあちゃんはたくさんおられます。三代・四代が一堂に会してのパーティーは、さぞ賑やかでしょう。
 先日あるレストランで、ワンちゃんのお誕生日パーティーを拝見しました。ワンちゃんに用意されたディナーは豪勢で、大きなバースデ-ケーキもありました。家族で全員でHappy birthday to youを歌い、終わると同時に8本のロウソクをワンちゃんが吹き消し(実際は家族の誰かが消してましたが)、大きな拍手の中でプレゼントが贈呈されていました。某ブランドの大きな袋からは、革の首輪とキャリーケースが出てきました。
 近くのテーブルで一人質素に食事をしていた私は、ミスター・ビーンの心境で「今日が誕生日でなくてよかった」と安堵したものです。普段は離れて暮らしている家族や友人が、軽井沢で再会し記念日を祝うというのはとても素敵だと思います。この場所に直接の想い出のある方はもちろん、そうでない方にとっても、軽井沢は記念日のパーティ-に相応しい場所だと感じます。
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日帰りパターン

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 軽井沢は日毎に車の数が増え、時間帯によってはLordの前の通りでも渋滞が見られます。ナンバープレートを見ると、北海道から沖縄までまさに全国区です。昔と違って現在は、関東・甲信越・北陸などから日帰りで来られる方も多く、渋滞を避けて早朝や深夜に移動する車も多いようです。
 年々、発売エリアが比較的狭い、地方のローカル雑誌からの取材依頼が増えています。その多くが、「夏は避暑地へ出掛けよう!」といった特集企画です。見本誌を見ると、特集では必ず日帰りパターンというのが紹介されています。結構遠方からの日帰りパターンに驚くこともあります。
 それらのプランの、軽井沢に到着してからの予定は実にタイトではありますが、ポイントを見事に網羅したプランにはいつも感心します。軽井沢は観光地というより保養地なので、どこかを見て回るのではなく終日避暑地の雰囲気を満喫しようという、編集者の意図が伝わってきます。
 全国誌に多いステレオタイプの軽井沢記事と比べると、とてもユニークで丁寧な編集がなされていものが多く、概ね好感が持てます。何より視点が新鮮で、じっくり読んで新しい発見をしたりもします。軽井沢特集以外の記事にも目を通し、「次号も送って」と読者になってしまう雑誌もあります。
 取材依頼の際に「読者モデルが伺いますので・・・」と言われると、雑誌や特集・掲載趣旨などをちゃんと確認することなく、「お待ちしてます!!」と答えてしまうのは悪い癖です。タイトなスケジュールの中、駆け足でご来店下さるお客様にもお楽しみいただけるよう、今夏もスタッフ一同工夫を凝らしております。
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食欲旺盛

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 7月最後の週末は照付ける太陽も眩しく、Lordの前の通りはすかっりリゾートの雰囲気です。リゾートには太陽が必須ですが、軽井沢には霧という神秘的な装置もあります。急激な寒暖の差は、リゾートファッションの楽しみを倍加してくれます。また澄んだ涼しい空気は、食べる楽しみも与えてくれます。
 スポーツやお散歩・お昼寝から着る事・食べる事まで、夏のリゾートはすべてが充実し、日常を離れた毎日がカーニバルのようなワクワクの連続です。庭の木陰で本に落ちる木洩れ日を眺めていると、催眠術にかかったように眠ってしまいます。木々の間を通り抜ける風は、召使の持つ大きな団扇です。
 いうまでもありませんが、これはもちろんリゾートに保養に来ておられる方々のお話しです。私達Lordのスタッフには、リゾートファッションの楽しみも木陰でのお昼寝もありません。時間の関係で不規則な食生活を送っていますので、ゆっくり食事を楽しむということもまずありません。
 ただ、ひんやりとした爽やかな空気のせいか、食欲が増進するのは皆様と同じです。みんな食べる量は、街にいる時より明らかに増えています。運動不足にも拘らず、不規則な食事を毎回大量に摂るため、体重が増え制服のウエストがだんだんきつくなっていきます。軽井沢でのダイエットは、まさに難行苦行です。
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 自然を愛し自然の中で過ごすからには、山や川等の地形から動植物・天候などすべてを受け入れなければなりません。人が手を加えてしまうと、それはもう自然ではありませんから当然といえます。軽井沢で仕事をしていると、「自然の中でお仕事できていいですね」とよく言われます。
 確かに高原で都市部よりは草木が多く、雲に近い為かお天気も不安定で、動物も身近にいるようです。いるようですと書いたのは、実際に目にすることはあまりないのですが、たまに目撃したり話題に上る事があるからです。普段自然の中での生活を意識する事は、ほとんどありません。
 昔ボーイスカウトの経験もあるので自然との共存は得意かと思われがちですが、賛否はさて置き自分ではシティーボーイだと確信しています。お客様と軽井沢の自然に関するお話しをしていて、「自然の中は好きだけど、虫だけは勘弁して」とおしゃっる方が多いのに気付きます。
 私の場合、虫より熊の方が勘弁ですが、確かに日々生活している空間は、外気や虫などを完全にシャットアウトした自然とは隔離された場所です。都市での生活に慣れると、電灯に集まる虫たちがとても鬱陶しく感じられ、たとえ一匹でも駆除の対象となります。
 室内に迷い込んだ虫たちは、そっと捕まえ戸外に出してやります。出す為にドアや窓を開けると、ほんの一瞬のうちにその何倍もの虫が入って来ます。こうして一晩虫たちと戯れることになりますが、最初の一匹が何処からどのように侵入したのかは、いつも疑問です。
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チェス・タロット・トランプ

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 毎日、どなたかのご紹介や雑誌・ホームページ等を見て、Lordを探して来て下さる方が何組かいらっしゃいます。雑誌の地図はどれも極端に簡略化されていますし、毎年入れ替わるお店も多いので、よく場所確認のお電話をいただきます。場所は比較的分かり易いのですが、お店の造りが控えめなので目立ちません。煉瓦造りの建物に緑のドアが目印です。
 8月1日から輸入タロットやトランプといったカード類の価格が、一斉に値上がりするということで、7月はカードを探しに来られるお客様がとても増えています。前から欲しかったカードを今のうちに買っておこうと、リストを持って遠路東京などからわざわざその為にご来店下さる方もいらしゃいます。確かにカードもお品物によってはそんなに安いものではないので、数がまとまると値上げも結構痛いです。
 Lordは表参道本店ギャラリーで、一昨年『世界のタロット展』を企画開催致しました。現在も毎月タロット関係のイベントを開催しています。そんなこともありタロットカードをはじめとするカード類とは何かと縁が深く、軽井沢店でも開店以来多くのカードを扱わせていただきました。カードを使ってお仕事をされるプロの方から、生まれて初めてカードを手にする方まで、現在も幅広い皆様にお楽しみいただいております。
 軽井沢店のチェス・タロット・トランプの品揃えは、結構見応えのあるものであると自負しています。最近は雑誌や口コミのの影響もあり、それらを見る為にわざわざ足を運んで下さる方の数が急激に増えています。タイミングによってはご希望の品が見当たらない事もあるかと思いますが、チェス・タロット・トランプはご希望のものを一つから御取り寄せ致しておりますので、お気軽にスタッフに声をお掛け下さい。
 Lordでは在庫のあるものに関しては、8月1日以降も値上げ致しません。
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うなぎ

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 昨日書いたとおり今日は絶好の洗濯日和です。冬の間眠っていた別荘の蒲団も、夏の使用に向けて一斉に干されている事でしょう。外があまりに眩しいので、Lordの店内に入ると瞳孔反応が確認でき、自律神経のチェックにもなります。お客様の中にはそんなチェックは必要無いという方も多いでしょうから、出来るだけ急激な反応を抑制するよう思案しています。
 外を歩いていてやたら『うなぎ』の看板やのぼりが目に付きます。土用の丑の日が近付いているということでしょう。立秋の前18日が夏の土用で、十二支の丑に当たる日が土用の丑の日です。この日にウナギを食べると暑気にあてられないということで、日本中で最もウナギの消費量が多い日です。今は食べようと思えばいつでも食べられる鰻ですが、この日に食べる事に意味があるのでしょう。
 小さい頃は音で聞いて、『土曜の牛の日』だと思ってました。牛の日なのになぜ牛肉ではなくウナギを食べるのか、とても不思議でした。大人達のウナギを食べると元気が出るという話も、じゃあ毎日食べればいいじゃないかと、これまたとても不思議でした。そんな訳でウナギは大好きでしたが、小さい私にとってその容姿も相俟って何か不思議な力のある謎の魚というイメージでした。
 蒲焼の写真や『うなぎ』『鰻』等の文字を見ても、特にどうという事は無いのですが、あの美味しそうな焼いている時の香りを嗅ぐと、思わずお店に入ってしまいます。たとえ食後でもあの香りに遭遇すると「デザートということで・・・」等と言い訳をしながらつい食べてしまいます。丼物は食べる時の情緒に欠けるのであまり食べませんが、鰻丼だけは別です。大人になっても不思議な力のある魚であることに、違いはありません。



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乾燥機

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 夕方になって久しぶりに、太陽が雲の間から顔を出しました。少し風があるので、このあと肌寒くなるかも知れませんが、夜にかけてのお散歩が心地好さそうです。梅雨明けも間もなくなのかなと感じさせてくれる、高原の夕暮れです。2・3日は良いお天気が続きそうなので、一気に洗濯です。
 テニスやゴルフ・サイクリング等のスポーツを楽しもうと来られた方々にとって、お天気は気になるところでしょう。また別荘などで長期滞在しておられる方は蒲団や洗濯物を陽に当てたくて、太陽が出るのを心待ちにしておられるかと思います。湿度の高い軽井沢では、陽に干した蒲団の心地好さも格別です。
 お散歩・遊び・洗濯など多くの要請から、一日も早い梅雨明けが待たれますが、天気予報によると今週末はまた雨のようです。深夜コインランドリーの乾燥機がフル回転の状態は、今しばらく続きそうです。この時期、コインランドリーの場所もよく尋ねられるので、街を歩きながらチェックしています。
 私自身は利用する事が無いので、普段あまり気付かないコインランドリーですが、気を付けてみるとLordの近くにも結構あるようです。通勤途中にあるコインランドリーの乾燥機は、いつ見ても回転ドラムが勢いよく回っています。回転している洗濯物ではなく、爽やかな高原の風に舞う洗濯物を見れるのも、もう間もなくです。
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ネタの宝庫!?

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 ずっと軽井沢店にいるので、改装の終わった表参道のギャラリーはまだ写真で見ただけです。7月下旬から8月の真夏の期間も魅力的なイベントが目白押しですが、こちらも送られて来る資料や写真で楽しむだけで終わりそうです。お天気は相変らずすっきりしませんが、昨日までより気温・湿度が上昇している今日の軽井沢です。
 昨年の今頃、この日記で学生の夏休みの自由研究についてちょこっと触れました。ほんのちょっとだったのですが、軽井沢はネタの宝庫などと書いたものですから、それを読んだ中学生の男の子がネタ探しにやって来ました。私の書き方が悪かったのか彼が勘違いしたのか、Lordの店内でネタ探しをしています。「ネタの宝庫はLordじゃなく軽井沢だよ、外を歩かなきゃ!」「同じだよ」「・・・」。
 結局彼は『チェスの歴史』を自由研究のテーマに選び、在軽中に宿題を終わらせるといってその後も時々現れては、参考文献を調べたり写真を撮ったりしていました。帰京前最後に会った時に「いい研究できた?」と尋ねると、「中身は自信無いけど、同じテーマの人いないから」とハニカミながらも言葉とは裏腹に結構自身ありげでした。行き掛り上少し責任を感じていましたので、ホッとしました。
 そんな事もすっかり忘れていた今朝、彼がひょっこり現れました。挨拶もそこそこに「タロットとトランプと鉛筆と万年筆だと、どれが資料たくさんある?」「・・・」「お勧めは?」「歴史が浅いのは万年筆だけど・・・」。その後、軽井沢らしくてLordに関係無いものをテーマにするよう説得しましたが、努力の甲斐も無く『トランプの歴史』がテーマに決定してしまいました。「中身より誰もやらないテーマが一番!時々来るね!」と自信満々の彼。今年の夏はトランプの歴史に触れられそうです・・・。
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一生モノとの出会い

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 お待ちいただいていた革鞄類の色違い、アリスのチェスセット、タロットカード、Ekelundの新商品、木のモデルガンは今朝までに到着致しました。ご好評いただいておりますReinaさんの『避暑地のタロット』は、21日~23日まで軽井沢店エントランスにて開催中です。普段なかなかご覧いただけない珍しいカードの数々を、ゆっくりご覧いただける絶好のチャンスです。ご来店お待ち申し上げております。
 Lordの革製品は職人さんが革を厳選し、一点一点丁寧に手作りしていますので量産がききません。職人さんは常にバックオーダーを抱えていますので、店頭に無いものはご注文から最低3週間はお待ちいただいております。したがって人気商品(人気色)は店内にある時間がとても短く、「いつ来ても見れない」「年に何回も来てるのに、一度も見た事が無い」とお客様から言われる始末です。
 天然素材ですので見本を置いても、現物の風合いが気に入ったからこれが欲しいとおっしゃられる方が多いのも事実です。昨年の夏は、店内から革バッグのほとんどが消えて、「折角見に来たのに残念!」とお叱りもいただきました。今年はそういうことが無いよう、職人さんにも頑張ってもらっていますが、一抹の不安もあります。今日現在、夏に見たいと御希望をいただいた商品は揃っております。
 私の場合、一生使うことになる品物との出会いはいつも突然です。出会いの瞬間は興奮し、会計が終わるまでその品物を手から離す事はありません。じっくり吟味や、一晩寝て考えるなどということもありません。これは過去の後悔から学んだ事ですが、買った後悔より買わなかった後悔の方がはるかに甚大です。一生お使いいただきたいLordの革製品ですので、一人でも多くのお客様に出会っていただけるよう、職人さんもLordも頑張ります。
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紋章

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 紋章は現在も世界で、家や都市・会社・学校などの標識図様として用いられています。日本では平安中期の貴族が、輿や車に付けた車紋が始まりで、そこから家紋の風が生まれたそうです。欧州では12世紀の十字軍が付けた標識が始まりで、当初は王侯貴族の特権だったそうです。
 西欧のスポーティーなパーティーや集まりで、金糸や色糸で縫い取りをした母校や郷土の紋章のワッペンを、帽子やブレザーに付けた紳士をよく見かけます。このワッペンというドイツ語も紋章のことです。さらに英国では、そのVゾーンにアイデンティティの象徴であるレジメンタルタイが結ばれています。
 日本では江戸時代に家紋の装飾性が強まり流行し、苗字を持てない町人も紋章を持つようになった事などから、姓氏と家紋の関係は薄れたそうです。現在この国で家柄・出身校・軍隊経験・所属クラブ等を象徴する何かを身に着けることは、日常的にはあまりありません。
 英国人にとってのレジメンタルタイは、ステータス・シンボルといえます。日本のサラリーマンの襟の徽章とは、その表象するものが違います。西欧から届く品物に同包されてくる書類の封蝋には、いつも感動させられますが、多くの場合それは紋章です。紋章のデザイン一つ一つに、歴史や文化を感じるます。
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roman

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 今朝お客様から「この頃軽井沢店のブログの写真に、ロマンがなくなった」と、ご指摘をいただきました。以前はあったかどうかの議論はさて置き、取り敢えず本日の写真はこんな感じにしてみましたが、いかがでしょうか?実はこのご指摘、今月3回目です。「男のロマン」「ロマンがある・ない」等ロマンという言葉は日常よく耳にしますが、正直に白状すると私はこの『ロマン』という言葉がよく解っていません。
 写真のような『ロマンス(romance)』は、その原義も日本的な使い方もほぼ解ります。『ロマン主義(romanticism)』は学生時代から、嫌と言うほど叩き込まれました。で『ロマン(roman)』です。広辞苑で「ロマンス語の散文物語」や「長編小説」というのはいいとして、「夢や冒険への憧れを満たす事柄。男の―」というのはどうもピンときません。
 『ロマン』が解ってないので、「ロマンの無い男」と言われればその通りです。ただそれではあまりに寂しいので、近所のフランス人に質問してみました。彼の説明する『ロマン』は、歴史を背景とした至ってフランス人特有の概念でした。日本人の私には、どうも違います。多くの言葉をただ漠然と感覚的に使ってきた私はそのつけが回り、言葉で周囲の失笑を買うことがしばしばあります。
 お客様方の言葉をいつもの通り感覚的に受け取った私は、写真から失われたロマンはさて置き、今あることに開眼しています。時々脱線はしますが業務伝達を主目的とし、事実を淡々と綴り現実的な(unromantic)この日記は、もう少しromantic(空想的・非現実的)であってもいいのかなと。『ロマン』の有無は曖昧でも、unromanticな日記とromanticなそれの境界は明確です。
 かつてLord自体はその境界上にあるという趣旨の事を書きましたが、日記はLordの空間をご存じ無い方も読んで下さるという事情から、もっぱら片方の世界にいました。軽井沢店も開店から7年が経ち、多くのお客様がリピートして下さるようになった今、この日記もそろそろ往き来することが必要な時期なのかもしれません。あの映画の主人公のように。
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ホームズごっこ

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 小学校5年生の時、クラスでちょっとしたシャーロック・ホームズブームが巻き起こりました。学級文庫にジュニア版のホームズ全集が入ったのがきかっけだったと思います。女子・男子を問わず、秀才君もスポーツマンもお嬢様もガキ大将も、クラスの皆がホームズになって何かと推理を始めます。5・6年生のクラスは持ち上がりだったので、この現象は卒業式まで続きました。
 教室だけでなく学校全体をロンドンの街に見立て、教室のまわりはベーカー街と呼ばれていました。皆自分がホームズで、クラスメイトをワトソン君、女の担任の先生をハドスン夫人、校長先生をストレイド警部と呼んでいました。あと学校の近所に大きな犬のいる家があり、私達は犬にちょっかいを出してよく怒られていたのですが、そこの怖いおじさんをモリアーティ教授と呼んでいました。
 学級会は話し合いの場というよりも、推理の場となっていました。クラスで飼っていたハツカネズミが姿を消すと『ハツカネズミ失踪事件』と名付け、誘拐と逃亡両方の線で推理は続きました。クラスの花壇が踏み荒らされていた時など、現場に残された足跡から犯人を割り出した者もいましたが、ストレイド警部が動いてくれず事件は迷宮入りになりました。
 そして何よりよく覚えているのが、シャーロック・ホームズ本人の得意な人物に関する推理です。登下校時に擦れ違う人を「あの女の人はタイピストで、よくLとRを打ち間違うんだ」とか、友人の家に行って「君のお父さんは昔インドで左の肺に弾を受けたね」などと突然言ったりします。「どうして?」と訊くのが決まりで、「それはねワトソン君・・・」と訳の分からない推理を披露します。
 今でも時々思い出したように、ホームズシリーズを紐解きます。集中して読んでいるのですが、ふと30年以上前の友人の馬鹿げた推理を思い出し、笑いが止まらなくなる事があります。Lord軽井沢店の店内には、必ずシャーロック・ホームズのチェスセットがあります。時々このセットのモリアーティ教授が、学校の近所に住んでいた大きな犬の家のおじさんに見えてドキッとすることがあります。
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濃霧

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 Ekelund『ムーミンシリーズ』の新商品、『スナフキン』のアップが見たいというお客様からの御要望により、本日の写真はスナフキンです。今朝の旧軽井沢はとても濃い霧で、カルピスの中を歩いているような気分で通勤して来ました。歩き慣れた道なのですが時々躓き、恐る恐る前進という感じで、遭難せずに無事Lordに着けホッとしています。
 軽井沢新聞社発行の『軽井沢ヴィネット』という雑誌の最新号(2007年夏号)に、「霧があるから軽井沢は美しい 霧物語」という特集記事が掲載されています。霧の軽井沢に興味のある方は、一度ご覧になってみるとよいかもしれません。記事の冒頭を読んでいただくと、私の前段の表現が決して大袈裟ではない事を御理解いただけるかと思います。
 霧は多くの小説・映画・舞台・写真等で、実に幻想的な効果を発揮してくれます。深い霧の中から突然現れる・消えていく、霧に包まれる、霧が流れるとその使い方はある程度限られますが、いま思い付くだけでも相当数の作品に霧が登場しています。またその作品のジャンルも、実に多様である事に気付きます。特に映画には霧のシーンがとても多い気がします。
 にも拘らず私が普段東京で生活していて、霧を意識する事はまずありません。車を運転していてフォグランプの必要性を感じることも、ほとんど皆無といえます。軽井沢での生活では、2,3日に一度は霧を意識します。実際昨年の現象日数を調べると、霧は153日だそうです。霧の中で生活をして気付いたのは、霧は生き物のように変幻自在に変化し流れるということです。変化し流れる霧を見ているだけで、時はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
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小さな町の短い夏

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 3連休最後の日は久しぶりの陽の光が眩しい、ちょっと蒸し暑い一日になりそうです。とここまで書いたところで、店内がかなり揺れています。地震です。天秤が大きく揺れています。一瞬店内の照明が瞬きましたので、どこかでかなり大きな地震かもしれません。今朝のニュースでは台風4号の暴風雨のつめ跡が伝えられていましたが、地震の被害が無い事を祈ります。
 今週末あたりからは、避暑を目的とした長期滞在者の方々も増え、街の雰囲気が一変します。「滞在を始めたら使うから」ということでご注文いただいたお品物が、7月に入ってから続々と到着し、狭い店内は至るところ箱やお品物で溢れています。このまま引き続き箱が届くと、私の立ち位置も無くなってしまいそうです。
 配達してくれる宅配便のドライバーの皆さんも大変で、道路の大渋滞と人波を縫ってのお仕事です。日によっては午前指定の荷物が夕方に届くこともまれにありますが、運送会社の企業努力により、近年はほとんど時間通りに届いています。Lordには世界中からの荷物が届きますが、軽井沢という田舎の高原に立地している事を考えると、運送会社の皆様には感謝しなければなりません。
 という訳で夏の長期滞在へ向けた準備は、お客様もLordも着々と進んでいます。避暑地・保養地として親しまれてきた軽井沢が、一年で最も軽井沢らしくなるのはこれから約一ヶ月間です。軽井沢はとても小さな町で、高原ゆえ夏とよべる期間は本当に短いです。毎年、この小さな町の短い夏に多くの人が集い、数々の想い出が紡がれていくのを見ていて、とても不思議な気がします。
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雨の休日

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 今朝大雨の中、スウェーデンからEkelundのミーとスナフキンの新商品が到着しました。ご予約いただいていた方へは本日発送致しますので、早ければ明日の午前中にはご覧いただけるかと思います。どうぞお楽しみに!ここ数日「まだですか?」というお問い合わせをいただき、「今こちらに向かってます」と、どこかの出前の言い訳のような返答を繰り返しておりましたが、これで一安心です。
 本日は結婚式が多いようで、朝から正装でホテルの前などからタクシーに乗られる方々の姿を何組も見かけました。台風の影響で生憎のお天気ですが、幸せなお二人には嵐も関係無いかと思います。ご多幸をお祈り致しております。この3連休は梅雨の時期なので、雨は覚悟の上で軽井沢に来られた方も多いでしょうが、残念ながらこの台風は想定外でしょう。
 軽井沢は今朝から出ていた大雨・洪水警報も先程解除され、午後からはお天気も快方に向かうそうです。予報では夕方にはお散歩も楽しめるようです。「せっかく軽井沢に来たのに、昨日からホテルの中ばかりでつまらないから、思い切って出てきた」と先程いらしたお客様がぼやいておられました。台風一過の高原はとても爽やかです。もう少しの辛抱ですね。
 外がどんな大雨でもLordの店内は、とても静かで時がゆっくり流れています。こんな日は、たまった書類を整理したり、普段なかなか時間の取れない調べ物をします。少し気だるい雰囲気が、読んだり書いたりといった作業を心地好く包んでくれます。革と木と紙と布の香りが程よく絡まる店内の空気は、ちょっと知的な雨の休日にぴったりです。
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ショップカード

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 Lord軽井沢店では、ご来店のお客様にショップカードをお渡ししています。これは2001年の開店時からずっと続いています。これまでどの位の数のお客様が受け取って下さったかは、印刷したカードの数から分かりますが、お渡ししたカードがその後どうなっているかは知る由もありません。ポイントカード等とは違いますので、多くの場合廃棄されているだろうと思います。
 6年ぶりに軽井沢へいらっしゃったお客様が、Lordを覚えていて下さってご来店になりました。2001年の秋から今年の春までお仕事で海外におられたそうで、「久し振りの軽井沢は静かでいいね」と懐かしいご様子です。「Lordも変ったけど同じだね」と分かる様な分からない様な感想をいただき、その後しばらく6年前ご来店時の思い出話を聞かせていただきました。
 「そういえば・・・」と名刺入れから出されたのは、なんと6年前にお渡ししたショップカードでした。2001年の夏にお渡ししたショップカードはまだ本店と共通のデザインで、軽井沢店の初代のものです。時の経過で少し汚れたカードの余白には、ご来店年月日と当時接客させていただいた女性スタッフの名前がメモされています。久し振りに初代ショップカードと再会し、開店当初の思い出が一気に甦ってきました。
 軽井沢店のショップカードは、紙質や全体のデザインのフルモデルチェンジから小さな文言のマイナーチェンジまで含めると、現在のものが13代目で本日14代目が登場します。軽井沢店ではお買い物の際にお渡ししたショップカードをご提示いただくと、消費税(5%)分を値引きさせていただいております。今でも5代目や6代目のカードと再会し懐かしく思う事はしばしばありますが、初代との再会は記憶にありません。
 日々多くのお客様にお渡しするショップカードですが、一枚一枚を大切にお渡ししています。
※写真のショップカードは、歴代で印刷枚数が一番少なかった第12代目です。
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縁起

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 特定の信仰を持たず、日常生活で縁起をかつぐという事はまずありません。仏滅・北枕・13日の金曜日何でもOKです。学生時代に体育会に所属していた頃、チームメイト達は試合前などに縁起をかついで様々な儀式や決め事等を持っていました。私はコンディションを作り集中を高める為の手順を守る位で、勝負に対し一切のジンクスを持ちませんでした。
 親を始めとする周囲の人達からは、「・・・は縁起が悪いから」「・・・すると縁起が良いから」などと、昔も今もほとんど毎日のように聞かされます。それが昔から言われる広く一般的なものであれ、その人独自のものであれ、個人の信条に従って一定の法則に則って生活する事は、ある意味良い事であると思います。ただ何故か小さい頃から、そういったものに従うことはありませんでした。
 縁起はかつぎませんが、縁起の由来や歴史には人一倍興味がありますので、縁起そのもには結構詳しく、周囲からは縁起をかつぐ人と思われているようです。ここで言う縁起とは無論、因縁生起(pratitya-sumut padaの意訳)ではありません。縁起という言葉には事物の起原・沿革・由来といった意味もあるようですが、人が「縁起をかつぐ」ことの縁起に興味があるということです。
 今日からLord軽井沢店では、『真夏のタロット占い』が始まっています。このタロットに関しても、占いそのものよりタロット占いの起原や沿革・歴史といったことや、カード自体にとても興味があります。占いをしてくれるReinaさんは、タロットに限らず様々なカードを駆使してとても神秘的な世界を楽しませてくれます。その手法の中に、タロットを始めとするカードや占いの歴史を垣間見ていただくことが出来れば幸いです。紅いクロスの上に並ぶ70種類以上のカード(何とタロットカードだけで50種類以上!)は、観ているだけで幻想的な世界に入ってしまいます。
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遊び心と想い出

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 新しい制服にもすっかり慣れました。とても着心地が良いので、着ている分には初日から何の違和感もありませんでした。正確には新しい制服を着て動き回る、スタッフの姿に慣れたと言うべきかも知れません。おかげさまでお客様や近隣の方々からの評判も良く、一度着てみたいと試着した方の数も今日で二桁の大台(?)にのりました。
 日記で着心地が好いと散々書いた上に、試着も出来ますと書いてしまったので、入って来て突然「制服試着させて下さい」と言われてお断りする訳にはいきません。現在は私用のグリーンとアイボリーの2パターンでメンズモデルだけですが、間もなくレディースモデルも2パターン届く予定です。「女性用が入ったらまた来ます!」と言われて、すかさず「お待ち申し上げております」と答えるあたり、習慣とは恐ろしいものです。ちょっと複雑な気分ですが、喜んでいただけるならまあいいでしょう。
 Lordの店内には一風変ったお品物が多いのですが、それら総てに奔放な遊び心があります。シンプルな遊び心は、時や空間を楽しく彩ってくれます。軽井沢店に日々ご来店下さるお客様の衣類や持ち物にも、それぞれの遊び心が溢れており拝見させていただくのがとても楽しみです。日常を過す都市では押さえられている遊び心が、軽井沢では弾けているのかもしれません。
 店内での会話やお買い物も、都市での日常とは異なった解放感一杯の楽しい雰囲気で進みます。お相手させていただく私達も、とても有意義な時間を共有させていただける事をいつも感謝しています。お客様それぞれに毎年夏の軽井沢の想い出があるように、私達スタッフにも毎夏お客様の数だけ想い出が生まれます。「いらっしゃいませ」とご挨拶する時のワクワク感は、一日何回言おうが変る事はありません。
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脳を揉みほぐす

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 小さい頃からだまし絵やかくし絵が大好きです。集めている訳ではありませんが事あるごとに探しては、一人ニンマリしながら楽しんでいます。写真はLordで人気のある『MORE ILLUSIONS AND VISUAL ODDITIES』というトランプの、ハートの7の絵柄です。52種類のだまし絵・かくし絵の描かれたカードに、和文の説明書が付いています。性別・年齢を問わず人気があります。
 カードの箱に「・・・疲れた頭を揉みほぐしてくれるトランプ・・・」といった文言が表記されています。多くのお客様が「実際そうなのかな?」とこちらへふられますが、私は笑顔をお返しする事しか出来ません。というのも私の場合、さんざん騙されニンマリ楽しんだ後は、必ずどうして騙されたのか錯覚に至った理論構造の解明(大袈裟な表現ですが種明かしです)も、だまし絵の楽しみだからです。
 構造が解れば、その構造を使って別のだまし絵を作ってみます。それで自分が騙されれば、ゲームセットです。使われる構造自体が限られている上に、歳を取ると観た絵の数も増えますので、最近ではニンマリ以降の作業もパターン認識化しています。パターン認識で終われば短時間の機械的な作業ですし、解明となれば何日もかかることもあり、揉み解すどころか頭はコチコチで、疲れた頭を揉み解す為に仕事をしているようなものです。(これはだまし文ですので、深く考えないで下さい!)
 その構造の多くは幾何学的なものです。卓抜なセンスを持つ数学者や画家の作品との出会いは、とても楽しみです。オランダの版画家エッシャーの作品は、子供の頃から今も繰り返し見ています。幻想的ともいえる彼の小宇宙は、独特な幾何学的方法論に裏打ちされており、不思議なもので見る度に新しい発想を授かっています。疲れた時も元気な時も、脳の活性を良くしてくれているという意味では、揉みほぐしてくれているのかもしれません。
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風刺

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 ローマ時代のギリシャの風刺作家ルキアノスの作品に、嘘ばかりの空想旅行記『本当の話』があります。近代以降も、スウィフトの風刺小説『ガリバー旅行記』などにその影響をみることができます。人の様々な愚劣さを提示する『ガリバー旅行記』は、英国のアイルランド政策がその背景ですが、人類に対する痛烈な風刺となっています。
 人間嫌いといわれたスウィフトは、1726年にこの作品を匿名で出版しました。ダブリン生まれの彼は苦学の末トリニティ・カレッジを卒業し英国で政治家を志しましたが、アン王女の死去で立身の野望を絶たれ、アイルランドに戻り聖職についています。若い頃から目眩と難聴に苦しみ、晩年は記憶を失い廃人同様の生活をしていたそうです。
 小学校低学年の頃出会った『ガリバー旅行記』は、子供用に翻訳(改竄)されており血湧き肉踊る冒険小説でした。船医ガリバーが小人の国リリパットや巨人の国ブロブディン・馬の国フイヌム・浮き島ラピュタなどに漂着する話は興味深く、他の子は知りませんが無知な私は素直に興奮して、一気に読んでしまいました。物語だけではなく、本の挿絵も興味深かった覚えがあります。
 それから十数年後原著を手にした時の「ホントかよ!」という驚きは、この作品に限らず何十回も繰り返されたものです。デンマークの劇作家ホルベアの『ニルス・クリムの地下旅行』(ラテン語でちょっと難解ですが)は、『ガリバー旅行記』の向うを張った作品として有名です。風刺のきいた嘘ばかりの空想旅行記なら簡単に書けそうだと思われる方は、ぜひ一度書いてみてください。3人の力量を思い知ることを請け合います。
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のんびり

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 そろそろ期末試験が終わり、結果はどうあれ解放感で満たされた夏休み気分の学生の方も多いかと思います。受験生の皆さんは学校や塾の先生から「夏を征する者は受験を征す!」「勝負は夏!」などと訳の分からないはっぱをかけられ、夏休みの学習計画表などを作り始めている頃でしょうか。暑い夏はマイペースでのんびりやるのが一番、気分転換をしながら楽しくやって下さい。
 「一年中マイペースでのんびり気分転換しているような人に言われたくない!」と、またお叱りをいただきそうです。そんな私もこの時期、欧州のメーカーなどとやり取りをしていると、細部に拘り催促をしている自分が、とても特殊で異常な性格の持ち主のように感じることがあります。夏の間、「夏休みだし無理だよ!」「どうしてそんなに急いでるの?」「ゆっくり考えようね」という言葉を、毎年何回も聞きます。
 この気分転換の合間に仕事をしているような、のんびりとした間合いが何ともいえず好きです。日本では「年中無休で終日気分転換男」と言われる私ですが、とても彼らには敵いません。たまに彼らに合わせてのんびり話を進めると、「どうした元気が無いな、体調でも悪いのか?」などと訊かれる始末で、相当せっかちな奴だと思われているのかもしれません。
 夏の軽井沢で彼らのペースで仕事をすることは無理ですが、せめてリズムと雰囲気だけは店内に漂わせる事は出来ないかと思案中です。一年中のんびりムードの軽井沢店も、夏休みの時期だけは少しドタバタします。人で溢れる通りからドア一枚入ると、そこはゆったりのんびり空間・・・。いらいらなさらずに、ご一緒にお楽しみいただければ幸いです。
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再び鉛筆削り

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 7月3日に、小学校入学前に机を買ってもらった時の思い出を書いたのですが、今朝お客様から「鉛筆削りはどんなのを買ってもらったの?」とご質問をいただきました。実は今から一年前、昨年の7月5日のこの日記に、ちょうどその鉛筆削りの事を書いています。写真は現在使っているものですが、ステドラーのこの何代も前のモデルを買ってもらいました。
 鉛筆はペンスタンドにたくさん立っている状態が好きでしたので、一度に5ダース位を削って立てていました。付属の金具で机に固定し、手がだるくなるまで削っていました。入学後間もなく電気屋さんで、最新式の芯先を5段階に削り分けられる電気鉛筆削りをみつけ、以後机上では二つの鉛筆削りを併用していました。あと勉強したくない時は、ナイフで黙々と削っていた覚えもあります。
 この3種類の削り方併用は現在も変りませんが、使う鉛筆の量が減った事もあり、ほとんど写真の鉛筆削りで削っています。ご質問をいただいたお客様にお見せしたら、「鉛筆削りを持って歩いてるの」と笑われてしまいました。普段持ち歩くのは同じステドラーの筒型携帯用ですが、長期滞在の場合は必ずこれを携行します。昔のモデルと比べて、大分軽くコンパクトになっています。
 今でも新しい鉛筆を削る時の、あの少し重い音と感触が好きです。
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七夕

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 先程お客様とお話をしていると、突然「今日の日記は何を書くの?」と訊かれました。「まだ決めてませんが何か御希望ありますか?」とお応えすると、「七夕!書きそうにないからね。イメージ違うしね」。イメージありませんか?一応名前には『彦』の字があるので、彦星つながりということで。また冒頭であまり引っ張ると、「七夕の事が書いてない!」とご指摘をいただきそうなので、以下『七夕』です。
 七夕の伝説は元祖中国の神話を読むと、宇宙創世的な色合いが濃い気がします。日本では万葉集などに見られるように、もっぱら牽牛と織女の恋物語的な要素が強いのではないでしょうか。私の通っていた幼稚園では先生方の好みか、毎年七夕に壮大(?)な恋愛劇を演じさせられていたので、私は余計にそう感じているのかもしれません。
 小学校に入ると織女と牽牛のロマンスは霧散し、織姫はこと座のα星(ベガ)に、彦星はわし座のα星(アルタイル)となり、理科のテストで織姫・彦星と書いて×をもらいました。答案に書かれた「子供じゃないんだから!」という赤い文字を見て、「小学生は子供じゃないのか?」と思った覚えがあります。その後の七夕は、願い事を書いた短冊をたくさん作ることに明け暮れました。
 竹に合う短冊用の紙は、結構本気で探しました。ですから今でも七夕というと、紙のイメージがあります。さすがにこの歳になると願い事は一つだけですが(ちゃんとします!)、短冊用の紙は気になります。今朝その七夕の日の朝に、大好きな美篶堂さんからたくさんの紙製品が届きました。ノート・ブロックメモ・豆本カードスタンドなど、Lordのスタッフも普段から愛用している紙の逸品たちです。現在は願い事はすべて、美篶堂さんのノートに書いてます。(未だに願い事をたくさんしているのがバレてしまいました・・・)
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避暑地の季節

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 朝通勤時に温度表示計を見ると、25℃でした。このところこちらの天気予報はことごとくはずれているので、今朝も特に驚くこと無く過せました。通勤途中のお店の方からは「参った…」というお話もうかがいましたので、業種によっては私のようにのんびり当たりはずれを楽しんでいる訳にはいかないようです。どちらを向いてどこを見ても眩しい、本日の軽井沢です。
 7月になって遠方からいただくお手紙・eメール・お電話には必ず、「軽井沢は気持ちいいでしょうね」の一文(一言)が添えられます。手紙・eメール・電話に限らずこの日記を書く際もそうなのですが、7・8月に私が「とても過し易く気持ちいいです」と言う事はまずありません。表参道のスタッフと電話で遣り取りする時も、極力気候の話はしないようにしています。そう、皆様のご機嫌を損ねないように。
 それで実際どうなのかと言われれば、とても気持ちいいです。今この日記を読んでいて、「ムッ」とされた方も多いかと思います。ごめんなさい。標高が1000mありますので、それだけで気温は5~6℃は低くなります。あと都市部と比べると人や車・エアコンの数も少なく、木が多いので涼しくて当然といえます。これは軽井沢に限った事ではなく、標高の高い保養地すべてにいえることです。
 昨夜帰宅時に、同じ温度表示計を見ると14℃でした。就寝時に電気毛布を使ったという、お客様のお話を先ほどうかがいました。ここまでくると、涼しいと言うより寒いという表現の方が適切かもしれません。暑さを逃れて避暑地へ来て、体調を崩してしまっては本も子もありません。朝夕の服装対策は万全にお越し下さい。Lord軽井沢店には、避暑地をイメージしてデザインされた遊び心に溢れた衣類が各種並んでいます。男女問わずお洋服が足りない時は、ぜひ一度お試し下さい。
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ミーとスナフキンの新作

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 ムーミンファンならびにエーケルンドファンの皆様、大変お待たせ致しました。ミーとスナフキンの新作が発売になりました。新商品の詳細は以下の通りで、Lordへの初回入荷は7月中旬頃の予定です。例によって初回入荷分は予約で完売してしまいそうですので、早く手に入れたいという方は軽井沢店へお電話1本いただければ幸いです。入荷後すぐに発送させて頂きます。
 現在エーケルンドのホームページで、商品の画像をご覧いただくことが出来ます。6月中から「早く画像が見たい」「いつ手に入るか」といったお問い合わせが殺到し、私もエーケルンドのムーミンシリーズの人気を再認識致しました。お問合せの多くが既にムーミンシリーズをお使いの方々で、そのデザインや使い心地に満足していただけた事をとても嬉しく思います。
 ムーミンシリーズを使って、ご自身で作られたバッグやクッション・エプロンなどをいくつか見せていただきました。どれもとても個性的で、見ていて楽しくなるものばかりでした。今回は、とても柔らかくて気持ちがいいとLordのお客様に愛用者の多い、クッションも出ています。スタッフも皆、早く現物に触れたいと入荷を心待ちに致しております。
 エーケルンドの製品はタオル・ブランケット・ランチョンマット・ランナー・テーブルクロス・クッションと、デザイン・ラインナップが豊富でお値段も手頃な事から、Lordで贈り物としてのご利用がとても多い商品です。これはお使いいただいた方々の、満足度が高いことの証でもあります。お気に入りの居心地の好い空間で、ぜひ一度その使い心地をお試し下さい。スウェーデン王室が愛した、その上質さにお気付きいただけることと思います。

☆新商品詳細
 
 ・MY PORTRAIT(写真左)

   ①タオル  35×50㎝ \2,520
   ②タオル  48×70㎝ \3,150
   ③クッション 30×30cm \5,250
     両面同柄、ジッパーなしで内綿ごと丸洗いが出来ます。

 ・SNUFKIN PORTRAIT(写真右)

   ④タオル  35×50㎝ \2,520
   ⑤タオル  48×70㎝ \3,150
   ⑥クッション 30×30cm \5,250
     両面同柄、ジッパーなしで内綿ごと丸洗いが出来ます。
   
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バリアフリー

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 Lordの入り口扉は86㎝ですが、写真のように両側を開くと最大120㎝幅のものが通れます。通常はドアを使っていただいておりますが、車椅子のお客様がご来店の際は写真の状態でご入店いただきます。入り口階段部分の木製スロープや、店内中央部分の什器をすべて可動式にするなど、車椅子のお客様にも安心してご来店いただけるよう、スタッフ一同議論を重ねておりますが、その対応はまったく不充分です。
 木製スロープは道路にはみ出しており、人通りの多い時期は通行者の方にとって危険な状態となります。従って車椅子のお客様がご来店の際に、スタッフがセッティングさせていただいております。車椅子の為に用意されたスロープ・入り口・可動式什器のどれもが、スタッフに声をかけなければ利用出来ないないという現状は、お客様からすれば無いに等しいといえます。スタッフの迅速・適切・丁寧な対応以前の問題です。
 本日、軽井沢中学校の皆さんが福祉体験学習で、軽井沢店の現状を調査・見学に来て下さいました。スタッフの対応を必要とするスロープ・ドア・什器、入り口の狭い洋式トイレ、用意されていない専用駐車場など、質問ごとに中学生の皆さんを失望させてしまったと思います。車椅子の方々にもストレス無く気軽に楽しんでいただきたいという我々の思いの実現には、100の応対や議論より1の物理的解決が急務と認識しています。
 国際障害者生活環境専門家会議が、『バリアフリー・デザイン』という報告書を出したのは1974年です。バリアフリーという言葉は当初、物理的障壁の除去という意味が強く建築用語として使用されていましたが、30年以上経った今では社会的・制度的・心理的障壁の除去という意味でも使われています。これからの社会を担っていく中学生の皆さんを物理的段階で失望させたことを、Lordは心から恥じなければなりません。
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 小学校へ入学する直前に、机を買ってもらいました。大雨の午後で、今でもその時の事ははっきり覚えています。40年以上前のことですから、当時余程嬉しかったのでしょう。広い家具屋さんの二階には、祝入学というプレートが付いた学習机がたくさん並んでいました。両親に自由に選べと言われ私が選んだのは、学習机のコーナーから離れた書斎家具のコーナーにあったシンプルなものでした。
 家に机が届いた日、ずっとその机から離れられませんでした。前に座り、上に乗り下にもぐり、引き出しを出したり入れたり、その時チェックした机の裏側の小さな傷や木目は、今でも記憶の片隅に残っています。様々な最新機能を装備(?)した学習机を所有する同級生達は、木目調で机上の面積が皆の机の倍以上もある重厚な私の机に、勝手に「変な机」と名前を付けていました。
 私はこの机を小中高の12年間愛用し、その後妹へ譲りました。彼女はこの机で卒論を書き、嫁ぐまで大切に使っていました。その後主を失った机は、長く実家で眠っていました。今年の1月、ついにこの机とお別れの時が来ました。久し振りに机の前に立つと、大きく両手を開き「さあ、どうぞ」と迎えてくれているような感覚を覚え、初めて出会った時にそうしたように、机面にほっぺたを付けました。
 私は歳をとりましたが、机の感触やヒンヤリとした安心感は、総て40年以上前と変っていません。初めて家に届いた日と同じように、柔らかい布で懐かしい木目を追いかけました。引き出しを開けると、机が来て間もなく祖父からもらった、ファーバーカステルの鉛筆の缶ケースが入っていました。妹はそのままにしておいてくれたようです。何もせずただじっと1時間、机の前から離れる事が出来ませんでした。
 子供の学習には向かないという家具屋さんの言葉に、「気に入った物を使えばいい」と言って買ってくれた両親には、今でも感謝しています。
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混在

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 軽井沢は久し振りに、梅雨らしい朝を迎えました。と言ってもただ雨が降っているというだけなのですが。その後雨は降ったり止んだり、晴れたり曇ったり、また降ったりと高原らしい猫の目のようなお天気が続いています。
 早いもので今年も半分が終わり、昨日から後半に入っています。ここまでもあっという間でしたが、例年ここからの半年は急斜面を転がり落ちるように加速がついて、瞬く間です。軽井沢店にいると7月と8月が超多忙になり、毎年記憶がスッポリ落ちていたりします。
 夏の時期の記憶は何年分かが混ざっていて、その内容によってどの年のか判別が付かないものもあります。時々過去の業務記録を参照して、記憶を時系列順に並べなおす作業をしますが、終わった後は頭の中がすっきりして気持ちがよいものです。
 今年の夏の記憶が入ってくる前に、昨年までの記憶の所在をハッキリさせて置こうと、過去の業務記録に目を通しています。アルバムの整理と同じで、「あんなこともあった」「こんなこともあった」といちいち立ち止まり想い出に浸っている為、なかなか前へ進みません。
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