Lordの日記

遊び学ぶ居心地の良い空間創りがLordのテーマです

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ホームスパン

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 外気の冷たさを感じ始めると、軽井沢店のある一角が明るく浮かび上がって来ます。手紡ぎ手織りのホームスパンのコーナーです。Lordでは一年を通して、冬物中心のホームスパン商品を取り扱っています。真夏にも羊毛のネックウェアが店内に並んでいます。商品のラインナップやコーナーの広さは一年中変ることなく、秋になって急に品物が増えたり照明を変える訳ではありません。
 Lordのホームスパン商品はすべて、上質な英国羊毛を使い岩手県盛岡市で丁寧に手紡ぎ手織りされています。素材と製法が醸し出す柔らかさと暖かさが、澄んだ冷気に触れ一層際立つのかもしれません。厳選された素材と確かな製法は、Lordの商品コンセプトの重要な基本的要素です。『織座』のホームスパンは、その見本のような商品であると言えます。
 ホームスパンの生命ともいえる原毛は、汚れやごみが少なく服地にした場合にこしの出る英国製を輸入しています。上質な原毛を活かすのはHand Spun & Wovenの伝統的な技です。本場英国でも姿を消しつつある伝統と技術を、遠く極東で受継いだ人たちに敬意を表します。現代の消費社会において、これほど豊かさを感じさせてくれるものはそうそうありません。
 一つ一つが手作りですから、当然同じ物はありません。毎年新柄や新色・新デザインが出る訳でもありません。実際手にすると色も肌触りもとても柔らかく、その上質でシンプルな感触と作りは長く心地好く使えるものを実感させてくれます。自然素材なので肌を刺激することもなく、重ね着が面倒臭い私は地肌に巻いたり着けたりします。重さを感じる事も無く、寒がりの私にとっては防寒がしっかり出来る事が最大の喜びです。
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ちょっとそこまで

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 本日より軽井沢店は、通常通り営業致しております。先週末の軽井沢は気温が30℃近くあり蒸し暑く、半袖で東京に戻りました。今朝通勤時の気温は9℃で、肌寒いを通り越して「寒い!」です。僅か一週間で20℃の温度差は吃驚ですが、世界中で異常気象が話題となる昨今、とりたてて話題にする必要も無いのかもしれません。
 23日の日曜日にご来店のお客様は、皆様夏服であったと記憶しています。本日のお客様の多くはコートやダウンジャケットを着込まれ、首にはマフラー、手には手袋という装いです。秋の準備はしてきたけど間に合わず、こちらで慌てて防寒着を購入されたというお話しも、何人かの方から伺いました。このまま冬に突入する訳ではないでしょうが、高原の温度変化は堪えます。
 外が氷点下でも30℃以上の酷暑でも、店内では一年中同じ服装で過ごしています。外の気温と店中の温度が一致する事は、一年を通してほとんどありません。出不精の私は他のスタッフと比べても、店外へ出る回数が著しく少ないようです。お客様のお見送りと掃除以外は、極力店内で済ませようとします。ただ一日に何回か、どうしてもそれ以外の用件で外へ出なければならない事があります。
 夏は特に問題無いのですが、これからの季節はこのちょっとそこまでの外出が、結構勇気の必要な行為となります。何かを着込む事も面倒臭いので、気合を入れて勢いよく飛び出しそのままの勢いで店内に駆け戻ります。ご存知の方も多いかと思いますが、Lordのエントランスはとてもよく滑ります。エントランスの階段部分で転倒し腰や頭を強打して、のた打ち回っている私の姿は有名だそうです。手にはいつも潰れたクレープやケーキが握られているというのも、周知の事実だそうです。
 今年もそんな季節の足音が、聞こえてきました。
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道の先にあるもの

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 軽井沢店は明日9月23日(日)の午後から9月28日(金)まで、お休みさせていただきます。既報の通りこの期間は軽井沢店の全業務が停止致しますので、お休み中にいただいたメール等への対応は、29日以降にさせていただきます。ご了承下さい。この日記も、次は9月29日の更新予定です。三連休に御来軽の皆様とお会い出来ないのは、本当に残念です。申し訳ございません。
 写真は小島典子さんが軽井沢で描かれた、『高原の散歩道』という作品の一部です。原画は軽井沢店でご覧いただけます。同じく小島さんデザインのこの作品のレターセットも、軽井沢店で販売致しております。作品の前からはしばしば、お客様の「おぉー」「わぁー」という声が聞こえて来ます。軽井沢を描いた絵やレターセット等をお探しの方は、ぜひ一度ご覧下さい。
 時々お客様が、この『道の先にあるもの』を想像し話を振ってこられますが、皆様とても想像力が豊かで驚きます。軽井沢という場所故かとも思いますが、ロマンチックなものや想像上のものが多く、「そんなものここに在る訳無いじゃん!」と突っ込みたくなるものも多々あります。ちょっと意外なのは若い人達よりもむしろ年配の方々から、想定外の現実離れした想像を伺うことが多いということです。
 軽井沢という場所は、若人より年配者をより開放し想像力をかきたてているのではないでしょうか。多くの若者達にとっては数ある高原の一つに過ぎない軽井沢も、その歴史を知る者にとっては特別な場所です。軽井沢にステイタス感じるそういった方々にとって、この道の先にあるものは歴史と幻想と夢が紡ぐ神秘的なものであるようです。ぜひ一度この絵の前に立って、道の先にあるものを想像してみてください。
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微妙なズレ

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 明日からまた三連休ということで、Lordの前の通りは夜になっても車が多いようです。連休前夜と連休最後の夜では、街の雰囲気が対照的です。これは何も軽井沢に限ったことではなく、横浜・ベニス・サンフランシスコ・シドニー・リオデジャネイロなど世界の多く街でも同様かと思いますが、広い世界には例外も多々ありそうなので世界中という表現は避けた方が賢明なようです。
 このところ海外とのメールのやり取りが多く、今更ながらその習慣の違いを思い知る事の多い日々です。文字や言葉の差をそのまま文化の差と考えれば、完全な翻訳が不可能である以上、完全な理解も有り得ないという事でしょうか。微妙なズレの蓄積が生む大きな予想外の展開を毎回楽しみ、お腹を抱えて笑い転げている私は、この国だけでなく国際的にも無責任男だそうです。
 具体的国名を挙げるといろいろ問題がありそうなので控えますが、お国柄や国民性を考えると「君達には言われたくない!」という国の相手から厳しいご指摘をいただくこともあります。曰く「どうして日本人はそうなんだ!」。そうなのは日本国民全体ではなく私個人なので、他の国民の皆様には大変申し訳なく思います。日本代表のお墨付きをもらい、海外に出る人のプレッシャーは想像がつきません。
 もちろん彼らがそう言う背景には、彼らの持つ日本像・日本人像がある訳で、多くの場合相手も「君達には言われたくない!」と思っているようです。地球という閉ざされた空間内での、ちょっぴり愚かな愛すべき行き違いを「これがあるから楽しい」と今日もメールを送ります。些細な喧嘩の繰り返しが相手の国の理解に繋がることはありませんが、お国柄や国民性といった相対化された思い込みからの解脱には役立っているようです。
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ペーパーウェイト

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 何冊もの本や資料・辞書類を机の上に広げたままにし、それぞれの間を行ったり来たりする時、それらが閉じてしまわないようにペーパーウェイトを使います。本や資料のサイズや開くページ・装丁等によって閉じようとする力もまちまちで、使うペーパーウェイトの形状・重さも何種類かのものが必要となります。みすず堂さんの作品のように装丁のしっかりした、お行儀の良い本ばかりではありません。
 こういった場合のペーパーウェイトへの要求は、意外と厳しいものです。ただ紙を押さえる場合等と違い、閉じようとする本を押さえ込まなければなりません。本のサイズは文庫本のような小さい物から、百科事典のような大きなものまで様々です。出来るだけ文字を隠す事無く、大切な本を傷付けないものでなければなりません。机上で邪魔にならず、使わない時もコンパクトに収納したいものです。
 私は真鍮の細長い板に革を巻いたものが、使い良く気に入っています。様々な長さと厚さの直定規のような板を、革でぴったり包み周囲が縫い合わされています。本のサイズや閉じようとする力に応じて長さ・重さを選びます。紙上の死角は最小限で、表面は革なので大切な本を傷付ける事もありません。長く使え年数と共に味が出て、使わない時も机上や引き出しの中で邪魔になりません。
 何年か前、ある大学の先生の書斎で机上の書籍を押さえていたのが、このペーパーウェイトでした。先生は材料を購入し、ご自身で作っておられました。スマートなデザインと使い込んだ革の雰囲気がマッチし、適度の重量感に驚きを覚えました。知の現場での、'使う為’の'使える'ペーパーウェイトとの出会いでした。「書斎ぽくなくていいから、エレガントで使える物を置いて下さい」と、知の現場で実際に学び遊ぶ皆様からの御要望は共通しています。Lordのコンセプトは『飾る』より『使う』です。
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お問合せ

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 昨日の日記をupしたのが深夜で日付がダブってしまいますが、こちらが19日の日記です。昨夜の日記を読んで下さった方々から、「私も霧の中に大きな顔を見た事がある」「霧の中で不思議な動物を見た」といったご報告や、「どんな顔?」「もっと詳しく!」といったお問い合わせを頂いておりますが、この日記はそういったコーナーではありませんので、総て個人的に伺いますのでご了承下さい。
 皆様霧の中では、相当怖い体験や不思議な体験をしておられるようです。どうせいつも脱線してるんだからいいだろと思われる方も多いかと思いますが、そういったブログに特化してしまいそうなのでご容赦下さい。軽井沢店は『書斎がテーマのセレクトショップ』なのですが、書斎関連の商品の事を書いた時より、脱線した時の方がはるかに皆様の反響があるようです。嬉しいけどちょっと複雑な…。
 正直に告白すると、日記をご覧になって電話やメールでいただくお問合せの半分以上、約6割は商品以外の事です。最近の記録を見ても「お薦めのフレンチレストランは?」「ケーキやパンはどこで買う?」「軽井沢にはどうして本屋が少ないの?」「昼食はどうしてる?」「新幹線は自由席?指定席?グリーン車?」「私服はどこで買う?」「視力は?」「出身校は?」と、商品や営業に関するお問い合わせを探すのに苦労します。
 どのお問い合わせも日記を読んでのものなので、正確にお答え致しております。大別すると『観光協会型』『個人攻撃型』『本来の質問型』といったところでしょうか。最近はお問い合わせというよりも激励(?)も多く、「辛いだろうけど頑張って下さい」(何が?)「来年も閉めないで下さい」(かなり経営厳しそうに見える?)「毎日帰宅時の電車で読んでます」(退社時刻に間に合わせます!)「ビタミンを補給して下さい」(顔色悪い?)「合コンに来て下さい」(???)とその内容も様々です。心から感謝致しております。
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流れる霧

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 今夜は濃い霧が流れています。風のせいか流れは速く、白い布が風に舞うようにも見えます。窓から漏れる光が反射し、闇から現れ消えていく様子は、不気味でもあります。都会では観ることのできない、高原特有の自然現象です。
 電気スタンドで窓の外を照らし、音楽をあれこれ変えてはイリュージョンを楽しみます。光源を動かすと、霧の表情はさらに複雑になります。外から観ている人がいたら、私の行動はかなり気持ち悪く映っているかもしれません。高原の夜の一人遊びは、お金も手間もかかりません。
 今夜の白い布は絹の羽衣ではなく、シーツも通り越してEkelundのブランケットのように重厚に見えます。正面からぶつかれば押し倒されそうな、厚く重いイメージです。夜のフライトで飛行機が厚い雲の中にいる時のあの感じに似ていますが、地に足が着いているせいか揺れる事無く眺めています。
 光と音をあれこれ試していたら、いつの間にか日付が変ってしまいました。外は漆黒の闇と静寂の世界ですから、ご近所の方々にはかなり迷惑なイリュージョンだったかもしれません。厚く姿を変えながら流れる霧の中に、人の顔や生き物の姿を見た様な気がして、ちょっと怖くなりカーテンを閉めました。
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連続休業

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 軽井沢店は来週の日曜日(23日)の午後から金曜日(28日)まで、開業以来初めての連続休業となります。4月から11月のシーズン営業ですので、これまで営業期間中に連続でお休みするという事はありませんでした。三連休の後半からのお休みということで、お客様には大変申し訳なく存じます。何卒ご理解いただき、その前後でのご利用をお願い申し上げます。
 早いもので軽井沢店の今年の営業も、あと2ヶ月とちょっとです。実際まだ2ヶ月もあるのですが、以前にも書かせていただいたとおり、9月以降の3ヶ月は本当にあっという間ですので、2ヶ月というと8月までの20日間位に感じています。そんな訳で、「今年の軽井沢店も、いよいよ今年の集大成だな」というのが、この時期のスタッフ達の実感です。
 その時期に6日間もお休みするのですから、何をか言わんやです。例年の予定は総て前後の週に振り分けられていますので、行事も業務も緊急時並です。後送りは何が起こるか分かりませんので、ほとんどは前倒しという事になります。通常は意識しませんでしたが、秋のLordは毎日がお祭のように行事や企画で埋まっています。特に9月下旬の店内は、一年で最も変化が激しいようです。
 いつものLordに変りはありませんが、今週の店内では少し時間が速く流れます。私の喋り方や店内の音楽の回転数は同じですし、時計の針を速く回すことも出来ませんが、店内の時間の流れは速くなります。意味が解らないという方は、ぜひ足をお運び下さい。お昼寝に来られた方は、いつもより少し早く目が覚めます。そのからくりに気付かれた時、「こんな時期に休むなよ!」と思われることでしょう。
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準備中

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 音楽と植物、軽井沢の秋を象徴するような大塚明子さんの押し花額の写真です。軽井沢をイメージして作られた、大塚さんの秋の新作がたくさん到着しました。お散歩のひと時、軽井沢店でお楽しみ下さい。この時期のLordは秋の新作ラッシュで、毎日ワクワクしながら箱を開けています。Lordの店内にいる限り、避暑地にありがちな去りゆく夏への郷愁など感じることはありません。
 厳しい暑さから開放され、この三連休はのんびり夏の疲れを癒しておられる方も多いのではないでしょうか。軽井沢店の前の通りを眺めていると、道行く人達の歩がスローモーションを観ているようにゆっくり感じられます。普段からかなりのんびりムードのLordの店内では、時間が止まってしまうのではないかと心配なくらい、のどかでふわっとした空間が出来上がっています。
 ゆっくりと時間の流れる、のどかな午後です。テラスで手作りのケーキと香りの好いお茶を楽しみます。お気に入りの音楽と本が、夢と冒険の異次元の世界へ誘ってくれます。心地好い興奮とそれを宥めるかのような気だるい空気は、やがて眠りをはこんできます。意外と身近に手に入る上質な時間と空間は、夏の火照りを鎮め実りの秋への集中力を高めてくれます。夏の疲れなんて吹っ飛んだな、今しばらくまどろんでいよう・・・。
 お客様が差し入れて下さったアンパンとお煎餅をかじりながら、店内での妄想は膨らむばかりです。「入っても大丈夫ですか?」「見せてもらっていいですか?」と今日は謙虚なお客様ばかり。「何時から営業ですか?」「9時半ですが…???」。看板を確認すると、朝からLordはずっと『準備中』だったようです。長閑なはずです。ごめんなさい。看板を裏返した途端、妄想は吹っ飛びました。
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計測

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 同じ姿勢でじっとしている時間はあまり無いはずなのですが、肩や背中がバリバリに張ります。このところ何が肩凝りの一番の原因なのか、いつ一番凝るのかをつきとめようと、終日姿勢のチェックをしています。まだ肩凝りの原因は解りませんが、自分の身体に関していくつかの発見をしました。
 意識的に背筋を伸ばすようにしていて気付くのは、身体が右に傾いているということです。最近はそれを修正しようと、鞄を持つ手やショルダーバッグを掛ける肩を、意識的に変えています。利き腕は右で重い鞄は右手で持つ事が多いのですが、左を意識して使うようにしています。
 洋服屋さんに厳密に測ってもらったところ、右腕が2.5cm長いそうです。人間の身体の内部は脳・内臓・血管・神経等々実に精密に出来ていると何時も感心しますが、両手足の長さなどの寸法に関しては今まであまり意識した事がありませんでした。違って当たり前ぐらいに考えていました。
 しかしいざ左右の手の長さが2.5cmも違いますよと言われると、他の人はどうなんだろう、左右の足はどの位違うのだろうと気になります。元来大雑把な性格ではありますが、指の長さは?目や耳の大きさは?足のサイズは?肺は?と次々気になります。という訳で暇があるとメジャーで身体のサイズを計測するという、変な毎日が続いています。
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魔法のペン先とインク

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 軽井沢店は、明日9月13日(木)お休みさせていただきます。

 個人的なノートや手紙は手書きですが、業務上の文書や記録で手書きをする機会は本当に少なくなりました。字に自信が無いこともあり、人目に触れる文書をタイプで済ますことが出来るのは有難い事です。子供の頃は大人になれば、自然と大人の字が書けるようになると信じていました。大人になった今も、字は小学生の頃と変っていません。
 子供のような字を大人っぽく見せる努力をした時期もありましたが、無駄な抵抗であることに気付きすぐやめてしまいました。メモやノートなどは後で見て自分でも解読不可能なこともあるので、現在は他人への手書き文章は読みやすい字を書くことだけを念頭に書くようにしています。字の前に文章自体を読みやすくしなさいと言われますが、それもそのとおりだと思います。
 丁寧に書いても字の美しさには限界がありますので、道具に頼るという姑息な手段を用いてます。道具というと筆記具をイメージされる方が多いかもしれませんが、私の場合は筆記具は何であれペン先で誤魔化しているようです。人に見せる文書である以上、鉛筆やクレヨン等を使う場合は稀で、殆どはペンとインクを使います。結論から言えば、ペン先は太くインクの色は印象的なものを使います。
 カリグラフィーペンや写譜ペンはもちろん、マジックから水性ボールペン・マーカーペンまで使える物は何でも使います。万年筆のペン先はもちろんM以上で、ブロードも多用します。カリグラフィーやペン習字の心得は皆無で、読む人の気を字や文章から逸らす作戦です。また何れ書きますが、太いペン先は魔法の杖です。最近よく「何を使って書いたんですか?」とご質問をいただきます。「万年筆」「サインペン」「ボールペン」とお答えしても信じていただけないようですが、筆記具はさして問題ではないので、ペン先とインクをお答えすべきなのかもしれません。
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膨らむ

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 隣のフレンチのシェフから、フランスの中世においては煮込みや濃厚なスープが、料理の中心だったという話を聞きました。その後、アンリ2世とカトリーヌ・ド・メディシスの結婚に伴い、イタリアの料理技術と食事マナーがフランスに入り、ルイ14世の時代に宮廷料理がめざましい発展を遂げたそうです。街のレストランは、フランス革命で職を失った宮廷などのお抱え料理人達が、生活の為に始めたとのことです。
 現在のフランス料理は、ロンドンのサボイホテルの創立者でもある名料理人エスコフィエによって、宮廷料理とレストラン料理を統合して19世紀末に体系化されたそうです。意外と新しいことに驚きました。料理は専ら食べて楽しむ方なので、まったく無知で恥ずかしい限りです。この事実を知って以来、今食べている物はいつ頃からと考えるようになり、その分食べる量とスピードが少し落ちました。
 先日『マリー・アントワネット』という映画を観ていて、その豪華なインテリアや衣装とともに、何を食べているかにとても興味を覚えました。食べている物はもちろん食べ方からマナーまで、食に関わる総てが気になりました。シェフのちょっとした一言から、映画の観方や楽しみ方まで変ってしまうのですからたいしたものです。その道の専門家のお話しを聴かせて頂くということは、本当に貴重な体験です。
 食文化に興味を持つと、その分野の現存する書籍や論文の量が莫大な量であるのに気付き、ここでもまた自己の無知を思い知りました。美味しい物は大好きで、大食い・早食いと呼ばれ今日まで生きてきました。これまでは食を楽しむ事の大部分は、美味しいレストランで楽しく食べる事でした。食べながら考える事が多くなった現在、食に関する疑問とウエストは膨らむばかりです。
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雨の月曜日

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 雨の月曜日は、落ち着いていて好きです。店内で「あと1cm短かければいいのに」「もう5㎜長ければなぁ」といった会話が多くなるのも、雨の月曜日です。皆さま殆どの場合妥協せず、「探して下さい」「特注して下さい」「職人さんに頼んで下さい」ということになります。よく存在自体が規格外と言われるLordにおいてこれは日常的な出来事ですが、こうした依頼が雨の月曜日に多いのも不思議です。
 産業製品において技術的条件の統一限定が、生産・消費の効率を高めることは誰もが認めるところです。通信技術や交通機関の発達により個人・企業・国家の活動領域が世界規模になった今日、企業内規格・国家的統一規格などがISOにより国際的に標準化されるといった流れも当然かと思います。ただLordの存在が、こういった規格に関する議論と離れた所にあるのも事実です。
 高度消費社会ではいかなる商品を扱う場合も、成分・試験方法等の規格を全く無視した生産・販売はほとんど不可能といえます。素材と製法を大切だと考えるLordにおいてもそれは言えます。ただ種類・形状・寸法といった規格はその限りではありません。お客様のニーズが規格とは無縁な独自のサイズや形状・機能にある場合は多く、「無いなら造っちゃえ」という方も年々増えています。
 規格の発明は、人類にとってとても画期的で有益なことだと思います。ただ私個人にとって規格は、便利・不便、効率的・非効率的、美しい・美しくないといったことなどが半々で、必ずしも良い面ばかりとは言えません。仕事を離れて深夜机の前などで遊んでいる時、頭の中に規格といった発想はありません。あるのは自分標準で、その結果「あと1cm…」「あと5㎜…」ということになるのはお客様と同じです。
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柔らかいクッション

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 8月10日の日記で、Ekelund製の猫のクッションが「昼寝の友№1」と呼ばれ、人気者だと書きました。その後1ヶ月経った今も、このクッションに関するお問い合わせをいただいておりますので、本日はクッションに関する話題です。クッションの正式名称は『TALL CATS 40×40』といい、前述の愛称はあるお客様の命名です。数年前から、Lordのソファに必ず置いてあります。
 「現物見たいんだけど」「いつも店内のソファにあります」「えっ、気付かなかったなあ。いつから?」「OPEN当初からです」「??・・・」。これは8月の日記をご覧になったお客様と、幾度となく交わされたやり取りです。あまりにもその場の雰囲気に溶け込んでいるからか、多くのお客様が気付かずに使っておられたようです。「あぁ、あの柔らかいの・・・」と皆様クッションの存在は御存知です。
 実はこのクッション、表と裏で猫の表情が違います。前回の日記の写真で猫は目を瞑っていました。本日の写真では目を開いています。これは柄が2種類あるからではなく、表と裏です。どちらが表でどちらが裏かは、意味の無いことですが、Ekelund社の2007年版カタログの写真では目を瞑った方が使われています。Lordでは午前は目を開き、午後は目を閉じ、日が暮れるとまた目を開きます。
 Ekelund社のクッションは、この猫以外にも様々あります。柔らかい中綿と肌触りは共通で、お部屋のインテリアやお好みに合わせてお選びいただけます。ジャブジャブ水洗いが出来ますので、汚れを気にする事無くどこでも気軽に使えます。ソファに座った状態でのお昼寝の場合、胸に抱えて寝るととても気持ち好いです。これはLordの店内で、多くの人が実証済みです。
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断水

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 疲れてシャワーを浴びていると、お湯がどす黒いのに気付きました。目が悪く注意力も散漫なので、気付いたのは洗髪や洗顔が終わってからです。そのうち水も澄んでくるだろうから、とりあえず洗ってしまって最後に綺麗に洗い流そうなどと考えながらずっと湯を出し続けていました。湯船にに溜まった黒い湯も抜いて、蛇口から出るドロで汚れた浴槽の掃除などを始めました。
 と突然、それまで蛇口から勢い良く出ていた黒いお湯が止まりました。いくら栓を捻っても、水もお湯も一滴も出ません。浴室を出て洗面所や流しの水道を確かめてみると、どこも駄目です。断水というやつです。お風呂が大好きな私にとって、汚れを落とすことより疲れとストレスを取る事が入浴の主目的なのですが、泥水を浴びた身体は明らかに入浴前より汚れています。
 試しにウエットティッシュで腕を擦ってみると、ティッシュは黒くなります。冷蔵庫を見ると、ミネラルウオーターは500mlの未開封のペットボトルが1本。珈琲2杯分と朝の洗顔・歯磨きに必要な量を薬缶に移し、残った水で全身を拭くことにしました。使える水が意外と少ない・・・。昔よく聞かされた修道女は洗面器一杯の水で云々という話を思い出し、修道士になった気分で全身を拭きました。
 身体は何とかなりましたが、問題は頭です。いくら髪の毛が少ないとはいえ、拭いても砂は取れません。鏡を見ると、乾いてきた髪が茶色く見えます。とりあえずドライヤーで砂を吹き飛ばして急場を凌ぎ、朝出社してから洗髪することにしました。普段は一気に飲んでしまうペットボトル1本の水で、全身を拭き歯磨き・洗顔をし珈琲2杯も飲めました。貴重な体験でしたが、どうも修道士には向いていないようです。
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自然の力

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 本日は台風の影響により開店時間が大幅に遅れてしまい、誠に申し訳ございませんでした。また電話やFAXによるお問い合わせに対し、一時回線が繋がらない時間帯があったとのことで、心からお詫び申し上げます。現在はすべて復旧し、通常通り営業致しております。
 自然条件による営業時間の短縮や業務の中断は記憶にありませんので、それだけ今回の台風が残した爪跡が大きかったということかと思います。昔からとても気に入っていた巨木が倒れている姿は痛々しく、クレーン車による撤去作業は見ていてとても辛いものでした。
 自然の瞬間的な力を目の前にすると、ただ立ち尽くし恐れる事しか出来ません。どんなに屈強な人や科学者でも、一人の人間としてこれは変わりないと思います。身の回りの局地的で身近な自然に対してさえこの有様ですから、宇宙規模で考えると・・・。
 人類のサイズをこれだけ明確に知り得る時代に、自然に対する畏怖や畏敬を忘れた映画を観ていて、途中で次々退席する人達の表情に不快感を見たのは今から20年以上も前、海外での事でした。このところ同様の不快感を、日常の中でふと感じる瞬間があります。
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レインコート

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 昨夜から断続的に、シャワーのような強い雨が降っています。空は明るく午前中には陽も差しましたがそれも一瞬のことで、突然バケツをひっくり返したような雨が降り始めます。降っては止みまた降っては止みを、もう何度繰り返したことでしょう。道行く人たちも雨の間隙を縫って移動しようとしているようですが、なかなか儘なら無いようです。
 強い雨の度に前の通りは川のように水が流れ、止むとほぼ同時に水がひくという事を繰り返しています。午後になって何度目かの強い雨で、だんだん水量を増して行く通りを眺めていると、一人の中年男性がLordの前を通り過ぎて行きました。視界を確保するのが困難なほどの強い雨の中、傘も差さずさして急ぐ風でもなく歩いて行きます。
 ちょっとつばの広い帽子にレインコートを着て、手には重厚なダレスバッグといった出立ちの男性は、長身ではありませんがガッチリした体躯です。着慣らしたレインコートの後姿を見送り、ジェラール・フィリップやリノ・ヴァンチェラのレインコート姿を思い出しました。店に入ると水滴の流れるコートと帽子をコート掛けに委ね、足元の床に置いた鞄の周りにはちょっとした泉が出来上がります。
 傘を差す事が得意でない私にとって、撥水加工の施された軽く薄い天然生地のレインコートとワックスハットは、雨の日の理想的な外出着です。ただこの国ではこの格好ままでは露骨に嫌な顔をされる場所が多く、先程の男性も店の外で脱がされたり、入店を拒まれたりしているのではないでしょうか。気軽に羽織ることの出来る軽い仕立てのレインコートは、着古されたよれよれなものが格好いいので、長く付き合える本物を選ぶべきだと思います。
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あんた誰?

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 朝から次々届く荷物の処理とラッピングや発送の準備に追われ、ふと気付くとこの時間です。外は陽が短くなったこともあり、薄暗くなっています。Lordの前の通りを眺めていると、行き交う人のまちまちな服装に高原の季節の変わり目を感じます。
 今日は作業が続いたこともあり制服の汚れが激しく、もう2回もシャツを着替えました。私達スタッフは外の気候に関わり無く、いつも店内で着る物が決まっています。パンツは黒1種類でシャツは白と緑の2種類ですので、さして迷う事もありません。
 通勤はもちろん私服ですが、歩いて10分ほどの距離で往き帰りに特に寄道する訳でもありませんので、至ってラフな格好です。狭い街ですから、通勤時にお客様とお会いする事は日常茶飯事です。軽く会釈をして擦れ違うのですが、お客様は気付かれない場合も多いようです。
 先程お客様から、「朝、犬の散歩の時いつも挨拶してくれるのは、君だったんだなぁ」と言われました。毎年10回以上ご来店いただき、4月から11月は週に2回以上、8月に至ってはほぼ毎朝お会いしているお客様です。初めてお会いしてからほぼ4年、今朝ようやく気付かれたそうです。
 「服装が違うと全然判らないよ!やっと一致した」「では何年間も毎朝、こいつ誰だと思いながら挨拶してたんですか?」「そうそう、あんた誰?状態(笑)」「……」。このお客様が特別な事例である事を祈りますが、これまでにもこういうパターンは何回かありました。影が薄いのか雰囲気が変り過ぎるのかは、不明です。
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脳からの贈り物

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 お客様が突然、「1年前の同じ日の日記と併せて読むと良く解るね」とおっしゃったので、「何が解りますか?」と伺うと「考えてる事と軽井沢とLordのこと」、「ゲッ!?ご自身の日記じゃなくてLordの日記ですか…相当お暇な…」と思わずここで言葉を呑み込みました。「そう暇潰しにね(笑)。人の生理的な日記は読みたくないけど、そうじゃないからね。」「まあ…個人の日記ではないので…」。
 お客様が使われた生理的という言葉の意味はさて置き、結構個人的な事や感覚的な事も書いているような気がします。今朝食べた物も思い出せない位ボケていますので、一年前に書いた事どころか昨日書いた事さえ忘れています。以前にも書きましたが、お客様からの問い合わせやご指摘をいただく毎に参照はしていますが、改めて読んで「こんな事書いてたんだ」という場合が殆どです。
 一年前の今日が、どんな日であったは覚えていません。個人的な日記は付けていませんが、手帳や業務日誌・報告書を見ると、その記録から様々な出来事が昨日の事のように甦ってきます。Lordの業務メモはかなり詳細ですので、日によっては朝の開店から夜の閉店まで、場合によっては開店前から閉店後まで、頭の中でかなり詳細に再現する事が可能です。
 忘れ物や勘違いが多くて、自分の頭を叩いてしまうことは日に何度もあります。しかし記号化された記録を見て、その時の事を鮮やかに再現してくれる脳には驚きと感謝の気持ちで一杯です。記憶の再現は、一年前や業務に限った事ではありません。幼少の頃の一枚の写真から、その瞬間の映像が再現される事があります。早くして逝った父がその時かけてくれた言葉が父の声で甦る不思議な現象は、脳からの素敵なプレゼントです。
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9月の営業予定

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 本年のLord軽井沢店は、例年と比較して9月の休業日が多くなっております。誠に申し訳ございませんが、営業日を確認の上ご来店いただければ幸いでございます。休業日と9月以降の営業時間は以下の通りでございます。ご不明の点等ございましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。

 ☆軽井沢店 9月の休業日

  ・ 6日(木)
  ・13日(木)
  ・23日(日)午後,24日(月),25日(火),26日(水),27日(木),28日(金)


 ☆軽井沢店 9月以降の営業時間

  ・月曜日~金曜日:10:00-20:00
  ・土曜日(休前日): 9:30-21:00
  ・日曜日(祝祭日): 9:30-20:00


 9月23日(日)の午後から28日(金)の6日間は、通販も含めた軽井沢店の全業務が停止致します。連休を利用して御来軽予定の皆様には、大変申し訳なく存じます。22日(土)か23日(日)午前中のご利用をお待ち申し上げております。不明点やご要望等ございましたら、お気軽に軽井沢店宛ご連絡下さい。

 今夏、大変ご好評いただきましたReinaさんの『真夏のタロット』は、いよいよ本日と明日の2日間で終了です。この一週間でエントランスに座るReinaさんの衣装も、夏服から冬服へと変りました。霧の中で行われるカード占いは、見ているだけでもとても神秘的です。最後の2日間、皆様のご来場をお待ち申し上げております。
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限定革書類鞄

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 9月1日の朝に何の前触れもなく並んだこの鞄、オリジナル革書類鞄の薄型限定モデルです。製作はもちろん『ひろべかばん』です。今回の商品は上品な黒で、取っ手は細く長くショルダーにもなります。今朝店内に並んだ物は1点のみの製造で、この後発売予定の薄型書類鞄とは異なります。さっきお客様が「Lordで黒の書類鞄を初めて見た!」と感動していましたが、実際はこれまで沢山並びました。
 Lordオリジナル書類鞄の薄型タイプをというリクエストは多数いただいておりますが、現在ひろべ氏が開発中です。強度や耐久性から使い易さ・オリジナルデザインと、Lordのお客様が革鞄に求められる総ての条件を満たす新作は、今しばらく時間がかかりそうです。今回の鞄は作った本人が「まったく同じ物はもう作れない」と言うほど手が込んでいますので、お好きな方は一見の価値充分です。
 今日は防災の日ということで、防災訓練に参加された方もいらっしゃるでしょう。Lordでもこの日に合わせて革の防災頭巾など発表しようかと考えましたが、防災頭巾はキルティングのものが最高ということで、防災頭巾としても使っていただけるキルティングのティーコージーが沢山並んでいます。先日英国人の女性から「日本では地震の時にも使えるから、もっと多きいサイズを置きなさい」と言われました。
 Lordの革製品は、当店で半永久的にメンテナンスを致します。修理だけでなく、使っていて変更したい箇所がでた場合も、お気軽にご相談下さい。20年以上使っていただきたい革製品ですので、お一人お一人の使い易いように改良させていただきます。また現在お使いいただいている方で、ご感想などございましたらどんな些細な事でも結構でございますのでお聞かせいただければ幸いです。それらは総て、次の商品の開発に反映させていただいております。
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