Lordの日記

遊び学ぶ居心地の良い空間創りがLordのテーマです

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寄り道

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 軽井沢店は明日12月1日から7日までの7日間、お休みさせていただきます。

 12月8日からは、一気にクリスマス気分です。本日の午後、配達のついでに久しぶりに、昼間の軽井沢の街を歩いてみました。営業時間中にブラブラするのは、なんと今年初めてです。普段歩けるのは営業時間前か後ですので、朝か夜の街しか知りません。気温は2℃でしたが風が無く、着ているものさえ着ていれば冷たい空気が心地好く、とても楽しいお散歩でした。
 通常配達は営業時間の前後か、営業時間中でも短時間で戻ります。通勤時には閉まっているお店を覗いたり、街をお散歩する人達を見るのはとても新鮮でした。楽しそうにキョロキョロしながら歩いている様は、挙動不審だったかもしれません。知っている方に会う度に「お休み?」「珍しいね」と声を掛けられ、「配達中です」と答えると「早く帰った方がいいよ!」と、皆さんLordの心配をして下さいます。
 自家用車が一般的になり宅配業務が発達した現代社会で、配達の必要性はあまり無くなっています。昨日年配のお客様から、昔の軽井沢では御用聞きや配達・出前が当たり前だったと伺いました。和菓子を持って別荘を回っていた、お菓子屋さんもあったそうです。別荘の玄関先で、大きな箱に入った沢山の和菓子の中から好きなものを選ぶそうです。「思わず買っちゃうんだよ」とのことでした。
 残念ながらLordの商品は、箱に入れて御用聞きに伺う性質のものでもありませんし、思わず買っちゃう物でもないと思います。都市の半ば押し売り的なセールスと違って、別荘地の御用聞きには古き良き時代のノンビリした風情を感じます。Lordでは開業以来、手ぶらでお散歩の続きを楽しんでいただけるよう、配達サービスをして参りました。普段店内に閉じこもっている私は、結構楽しみながら走り回っていますので、お気軽にお申し付け下さい。もちろん通常は、寄り道はしません。
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スウェーデンのクリスマス・ビュッフェ

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 Ekelundの新しいクリスマス柄『City』(今年のカタログには載っていません)は街の雪景色なのですが、とても温かく楽しくて好きです。Cityといってもビル街ではなく、雪の舞う郊外の小さな街のようです。中央の狭い広場にはクリスマスツリーが飾られ、行き交う人の姿も描かれています。尖った教会の塔も見えます。家々の窓からは明るい光が漏れ、煙突からは煙が真っ直ぐ昇っています。
 クリスマスの夜、それぞれの窓の光の中ではどうやって過ごしているのだろう?煙突の煙は夕食かな暖炉かな?どんな物を食べるのかな?子供達はサンタさんを待ってるかな?など想像し出したらきりがありません。気候や習慣の全く異なるスウェーデンのクリスマスですから、私の想像の枠など超えた知らないことが沢山起こっていることでしょう。新しい事実を知る度に、想像はどんどん膨らむばかりです。
 あるCDのライナー・ノーツに、スウェーデンのクリスマス・ビュッフェの話が書かれていました。この『julbord』というクリスマスのご馳走の事は、かつて日本のスウェーデン料理店で食べた事があるのですが、すっかり忘れていました。チーズやニシンの酢漬けからミートボール・ソーセージ・アンチョビ入りポテトグラタン・丸焼きハムと続き、カルダモン入りのパンといただきます。カルダモンはスウェーデンのクリスマス・ディナーに欠かせないそうです。
 デザートの『Ris a la Malta』は、ご存知の方も多いかもしれません。生クリームとオレンジの入ったミルク粥です。スウェーデンの典型的なクリスマス・デザートだそうですが、最後に牛乳で炊いたお粥と生クリームとオレンジなんて、知らない限り私の想像の中には出て来ません。改めて『City』を眺めると、カルダモンの香りが広がり、暖かい部屋で『julbord』を楽しむ家族や、『Ris a la Malta』をおかわりする子供の姿が、明かりの付いた窓に見えて来ます。
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クリスマス・イルミネーション

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 昨日は軽井沢のクリスマス・イルミネーションの点灯式があったそうで、帰宅時の街は前日までと雰囲気が一変していました。本通りから旧軽銀座通りに入り旧三笠通りを通って帰るのですが、Lordから寮まで私の通る道にはずっと道の両側にツリーがあります。ツリーの光に導かれて歩く、滑走路状態です。写真は旧軽のロータリーにそびえ立つツリーを、歩きながら撮ったものです。
 昨年迄は点灯式の頃は後片付けの最中で、連日夜11時過ぎまで店内にいましたので、帰る頃には消灯されていてこの状態には全然気付きませんでした。昨今はLEDの発達などもあってか、広範囲かつ大規模なイルミネーションの名所も増え、これからの時期そういった場所は賑う事かと思います。人が集まるのだから一年中やればと思うのですが、一年のこの時期だけだからいいのでしょう。
 光の並木を歩いて帰る途中2,3台の車とは擦れ違いましたが、結局最後まで人の姿は見掛けませんでした。どれくらい贅沢な状態かはご想像下さい。総ての光は私一人の為にあります。都市での、美しいイルミネーションと雑踏は常にセットが当たり前の私にとって、これはとても新鮮な体験でした。賑やかなクリスマスがお好きな方にはお勧め出来ませんが、静かで厳かなクリスマスを過ごしたいというカップルにこれ以上の設定はありません。
 さすがにクリスマスには人も増えるでしょうが、今しばらくは独占のチャンスです。ご一報いただければ、私も街を歩かないようにします。軽井沢店の店頭も、光の演出が必要な事を忘れていました。表参道のギャラリーはコンサバトリーの光自体が、イルミネーションの役割を果たしています。普段の軽井沢店はまったく外のイルミネーションを使わないのですが、この時期はそこだけ真っ暗になってしまいそうなので何か必要なようです。Lordらしいイルミネーションを思案中ですので、いいアイデアがあればお知らせ下さい。
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12月の営業予定(軽井沢店)

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 例年ですと最終日を翌日に控え、今日あたりは業務が山積みで早朝から深夜まで眼の回るような一日を送っています。今年は営業がクリスマスまで延びたおかげで、のんびりと大通りを眺めたりしています。お天気が好く無風で、久し振りの長閑な休日です。通りを行く人達の歩が、こんなにゆっくりなのは何日振りでしょうか。連休を軽井沢で過ごしておられる方は、とてもラッキ-でした。

 先日来お知らせの通り、軽井沢店の営業は12月25日まで延長致します。延長の決定がギリギリであったため、軽井沢店の11月26日以降の営業は以下の通りとなりますのでご了承下さい。

  ☆11月26日(水)~12月25日(火)の営業予定(軽井沢店)

    ・営業時間:10:00から20:00
    
    ・休業日 :12月1日から7日の7日間

    ・12月21・22・23・24・25日の5日間はクリスマス企画のため営業時間を延長します。


 12月18日からは、表参道本店でも恒例のクリスマス・年末企画が開催されます。毎年表参道のギャラリーで初めて並ぶ冬の新商品は、今年は12月8日以降に軽井沢店でもご覧いただけます。ただし『Ekelund Art』の公開は、表参道のみとなりますのでご了承下さい。

 閉店の準備は1ヶ月延びましたが、軽井沢店では未体験のクリスマスの準備に追われています。延長しますと書いてから毎日様々なお問い合わせをいただいておりますが、なぜか「ツリーは飾る?」「トイレは使える?」「音楽は?」「雪は降るの?」「宿舎は使えるの?」といった想定外?の質問が大半です。その中でも不思議と多いのが、BGMに関する質問です。結論だけ言えば、BGMは変ります。既にテストを始めており、「Lordでバッハとモーツァルト以外を聴くのは初めて!」と、いつも来られるお客様は直ぐに気付かれるようです。
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顔が引き締まる

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 「暖かい!」と入ってこられるお客様のホッとした表情を拝見する度に、私も一緒にホッとしています。厚いコート・帽子・手袋・マフラー・・・と皆様防寒対策は万全です。店内で一つ脱ぐ毎に表情も緩みます。お帰りの際は逆に、一つ着けるごとに表情が引き締まっていくのが分かります。外と店内の気温差が20℃以上ありますので、「南の楽園に来た様だ」というお客様の感想も強ち大袈裟とは言えません。
 真夏の一番暑い時期でも、記録を見る限り外と店内の気温差が7℃を越えた事はありません。標高1000mの高原では、夏の過ごしやすさの見返りとして冬の寒さは一層厳しくなります。かつては登山やスキー・スケートなどのウインタースポーツを楽しむ人以外は、冬の高原を訪れるという事も無かったかと思います。せいぜい山奥の温泉を訪れたくらいでしょうか。
 建物の機密性が高まり暖房器具等の発達した昨今、軽井沢の別荘は夏だけのものではなくなり、通年使う事が当たり前になってきています。冬の週末や、クリスマス・年末年始の休暇を軽井沢で過ごす別荘族も増えています。さすがに観光客の数は夏場ほどではないので、どこへ行っても落ち着いて過ごせそうな気がします。それに呼応して、一年を通して営業するお店も増えています。
 建物内の暖かさはTシャツ一枚でも大丈夫になりましたが、外の厳しい寒さは変りません。建物の中は南の楽園でも、建物間の移動は夏のようにのんびりという訳にはいきません。私の場合も楽園でのほほんと10時間以上を過ごし、20℃以上時には30℃近い温度差の中、帰宅する際は心も顔も引き締まります。そんな中、毎日ご来店下さるお客様には心から感謝しています。お客様のホッされた表情に私も安堵し、引き締まる表情を拝見すると私の表情も自ずとも引き締まります。
 もちろんこれは条件反射ではなく、感謝の気持ちの現れです。
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不可視

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 昨夜はさらさらの雪が舞う中、帰宅の途に付きました。空を見ると星が出ていて、Ekelundのタオルのデザインを連想するような夜でした。本日の午後も優しい陽射しの中を、ずっと粉雪が舞っていました。北からの風は冷たいのですが、悲壮感の無い乾いた雪です。明日からの連休を軽井沢で過ごされる方は、充分な防寒対策が必要かと思います。
 テレビのCMでは、タイヤメーカー各社の冬用タイヤの宣伝が目に付くようになって来ました。こちらの車の多くも、そろそろスタッドレス・タイヤに履き替えているようです。軽井沢は雪というより凍結のイメージが強いのですが、凍結はもう始まっており、雪もいつドカッときてもおかしくないので、そちらの準備もお忘れなく。スタッドレス・タイヤは著しく進歩しましたが、凍結した道路で万能では無いので要注意です。
 春に粉塵公害の原因となるということで世界的に使用が制限されたスパイクタイヤは、現在日本では販売されていないそうです。タイヤのトレッド(接地面)の模様が大きく溝が深いのがスノータイヤで、そのトレッドにスパイク(金属の鋲)を埋め込んで凍結した道路も走行可能にしたのがスパイクタイヤです。スタッドレス・タイヤの場合、表面に低温でも柔らかい特殊ゴムを用いることにより、雪道でスパイクタイヤ同様のスリップ防止力があるそうですが、凍結した道路ではやや劣るようです。
 氷をガシッと鷲摑みにするスパイクタイヤの限界は、比較的イメージし易いものです。それに対し、化学的作用で凍結面を摑むスタッドレス・タイヤの限界は、試してみないとピンときません。化学に疎く、生活の中で冬用タイヤを使用することの無い私には、ゴムが氷を摑むのがとても不思議です。ゴムに限らず今や科学技術の殆どは眼に見えませんし、総てが試せる訳ではありません。それ故に性能や限界に関する正確な情報は、常に必要であると感じています。
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軽井沢店の営業を延長します!

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 Lord軽井沢店の本年の営業を、12月25日(火曜日)まで延長させていただきます。

 今年の営業は11月25日までとお知らせして参りましたが、本日ようやく営業の延長が決定致しました。軽井沢店の開業以来、毎年多くのお客様から、せめてクリスマスまで営業して欲しいとのご要望をいただいておりました。建物の設備上の問題や契約上の問題等から思った以上に難航し、「何とかします」とお答えして7年が経過してしまいました。私達だけの努力で実現は難しく、ご協力いただいた関係各方面の皆様と、毎年発破を掛け続けて下さったお客様には心から感謝致しております。
 正式に決まったのがつい先程で、今朝の段階ではまだ11月25日の閉店へ向けた準備をしていました。Lord全体がその予定で動いており、11月26日以降の営業予定に関しましては調整中で、改めてHPやこの日記でご案内させていただきます。ほぼ総ての問題がクリアされたかなという感触をもったのでさえ一昨日で、ほっとして日記の最期にちょっと書いたところ早速何件かのお問い合わせをいただき、自己のフライングを深く反省しました。実はその段階でもまだ、今年の延長はNOでした。
 という訳で今朝までにご来店のお客様には「今月25日迄です」とご案内し、「また来年」とご挨拶していました。申し訳ございません。「なんだまだ開いてるじゃないか、嘘つき!」とでも言いながら、お立ち寄りいただければ嬉しいです。軽井沢のシンプルで厳かなクリスマスは、とてもロマンチックで神秘的す。素敵なクリスマスをここで皆様と過ごせる事は、私達スタッフの夢であり喜びでもあります。スタッフ一同、皆様のご来店を心からお待ち申し上げております。
 なお、軽井沢店の営業延長により、毎年恒例となりました表参道本店のクリスマス特別企画が予定変更になることはございません。今年は両方でお楽しみいただけます。
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険しい

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 街のあちこちから、金槌や電気ドリルの音が聞こえてきます。本格的な冬への準備と、クリスマスの飾り付けが始まったようです。このところ「軽井沢の夜は長いでしょう」と、お客様が珍しいパズルや書籍をどんどん持って来て下さいます。この日記がそう感じさせるのか、店内の私がそういう顔をしているのかは定かではありませんが、皆様には相当時間を持て余している様に映っているようです。
 実際は日々の業務に追われ遅れを出し内心焦っているのが実情で、本やパズルを楽しむ時間はほとんどありません。では正直にそう言ってお断りすればよいのですが、本やパズルは大好きなので素直に喜んでお借りしてしまいます。また皆様寒い中をわざわざ持って来て下さるだけあって、私の興味のツボを押さえた面白い物ばかり持って来られます。本当に感謝の気持ちで一杯です。
 で未読の本や未挑戦のパズルがどんどん溜まって行くかといえば、そういうことも無く、多くはその日のうちに楽しんでしまいます。時間が無いと言いながらも、目の前にある楽しい本やパズルを放置する事は我慢出来ず、毎日仕事が終わると食事・睡眠もそこそこに集中しています。お借りした物以外にも読みたい書籍は沢山あり、私にとっては「軽井沢の夜は短い」という印象です。
 そんな時間は無いと書いておきながら、実はありますという分裂気質の文章にいらいらしておられる方も多いかと思います。常に何かに追われ、時間が足りない自分がいます。同時に好きな事の為にはたとえ僅かでも時間を見つけ、集中している自分もいます。この僅かな時間の極度の集中が終日続けば、何かに追われ時間の足りない自分ともお別れなのですが、未だ道程は険しいです。
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重ね着

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 軽井沢店内は暖房でポカポカなのですが、夕方になると床から上がってくる冷気が堪えてきます。座って作業をしていると室温は高いのに寒く感じます。窮余の策としてユニホームの上から、さらにユニホームを重ねて着てみました。シャツもパンツもです。着心地と動きは、一枚の時と変りません。見た目も、鏡を見ると「ちょっと見には分からないだろう」というレベルなので、そのまま業務を再会しました。
 ちょっと見には分からないどころか最初のお客様に、「今日は寒いからね」と二枚重ねに気付かれてしまいました。Lordのユニホームは軽くて動きやすいので、4枚重ねでも大丈夫そうです。そんな事は自慢にも何にもなりませんが、軽井沢店にいる時位しか試してみようとは思わないでしょうからやってみました。その様子はあまりに馬鹿馬鹿しいので割愛しますが、6枚位まではいけそうです。
 12月の上旬にLordのスタッフがスウェーデンに行き、Ekelundの工場を訪問します。あちらの寒さは軽井沢どころではないでしょうが、寒さに弱い私には想像もつきません。現在軽井沢店にもEkelundのクリスマス商品が続々入荷し、店内のいたるところに未整理の山ができています。この機会にEkelundに関するご質問・ご要望などいただければ、スタッフが直接確認致して参ります。
 現在、軽井沢店のクリスマスまでの営業延長を交渉中で、近日中にその結果をお知らせ出来るかと思います。クリスマスまでの営業が可能になれば、さらに多くのEkelundのクリスマス商品をご覧いただけます。ただ1ヶ月営業期間が延びた場合、寒さも1ヵ月分厳しくなる訳で、私には未知の領域です。当然雪も降るかと思います。ホワイトクリスマスは魅力的ですが、身体と心の準備も必要なようです。
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奥行

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 気温表示計の-5℃という赤い数字を見ると、さすがに身も心も引き締まります。引き締まり過ぎて肩が凝ります。真冬の-15℃以下を経験する地元の皆さんは、寒さはまだこれからと言いますが、私はもうこれ以上着込めないほどの雪ダルマ状態で通勤しています。夏場のように車両はいませんので空気は益々澄み渡り、冷えた夜の静寂の中では動脈を流れる血の音まで聞こえてきます。
 「自然の中でいいね」とよく人に言われます。昼間は「自然と言っても所詮人の手の及ぶ範囲だし・・・」と、あまりそれを意識する事はありません。夜とて人の手の及ぶ範囲に変りはないのですが、漆黒の闇と静寂の中では「人の手なんて無いも同然だな」と感じます。深夜どこまでも続く闇と静寂の中で、明かりの灯る小さな部屋が宇宙にポツリと浮かんでいるような不思議な感覚に囚われます。
 総てを目の当たりにしている日中に感じる事の無い自然の奥行を、何もかもが闇に呑み込まれた夜に感じます。もちろん光の中では、目の前の立体的なパノラマに美を感じ感動もします。ただその感動が自然固有のものかと問われれば、答えはNOです。遠近法の発明から今日のCGに至るまでの長い間、トリックを感性の中に取り込んできた私の遺伝子は、光の中である一定の処理を行います。
 同じ自然を前に闇と静寂の中で感じるのは、果てしない奥行と言い知れぬ恐怖です。小学生の頃映画で、宇宙遊泳中の飛行士の命綱が切れるシーンを観ました。当時感じた恐怖は、どんな怪談や妖怪にも勝りました。「怖い話」がテーマの作文にその事を書き、クラスの皆から笑われました。静寂に包まれた闇の中で感じる無限の空間と言い知れぬ恐怖も、私の遺伝子にはっきりと刻み込まれているようです。
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今年の営業もあと10日

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 軽井沢店の今年の営業も、あと10日となりました。後片付けを含めたこれからの約2週間は、立ち止まって何かをじっくり考えるという時間も無く、毎年ただ前へ前へと走り続けているような印象です。体育会系の例えで興味の無い方には分かり難いかもしれませんが、マラソンでいえば競技場のトラックへ戻ってきた、サッカーでいえば後半のロスタイムに入ったという感じです。
 軽井沢店の営業日数は例年200日弱で、「そんなにやってたっけ!?」というお客様の感想をよくいただきます。私も同感で毎年数えてみるのですが、間違いありません。ここでは毎日がドラマで同じ日はありませんので、メモなどの記録を辿れば総ての日を思い出す事が出来ます。本当にあっという間でしたが、確かに200日近くの記録が手許にあります。
 軽井沢店閉店後は、12月18日(火曜日)から表参道のギャラリーLordで、軽井沢店の人気商品を紹介させていただきます。軽井沢店がお休みの冬の間はギャラリーの予定が許す限り、お買い物をしていただけるように現在準備中です。予定の詳細はLordのホームページとこの日記でお知らせ致しますので、確認の上ご来店いただければ幸いです。
 冬の表参道では、今年軽井沢店で人気のあった商品を中心に、革製品・木製品・衣類・アクセサリー・トランプ・タロット・チェス・筆記具他お馴染みの商品がご覧いただけます。また本年12月からは、表参道のギャラリーにEkelundコーナーを設け、一年を通して『Ekelund shop』としてお買い物いただけるようになります。ギャラリーでは話題の『Ekelund Art』の展示も予定致しておりますので、どうぞお楽しみに今しばらくお待ち下さい。
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人と書物

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 芸術の秋・読書の秋・食欲の秋・スポーツの秋。秋も深まり皆様益々お忙しい毎日を送っておられる事かと思います。軽井沢店内で飛び交う話題も、芸術・食べ物・書籍・ファッション・旅etc.と実に広範囲です。各方面の様々な方から、日々とても貴重なお話しを拝聴できることは、とても幸せなことで心から感謝しています。一日の業務が終わると、何冊もの本を一気に読んだ後と同じ充実感を覚えます。
 地球上の単なる情報であれば、PCの前に座れば数秒で手に入ります。Web上には膨大な量の情報が存在しますが、そのうち各個人にとって正しくかつ使える情報は極限られています。必要な情報を検索し、その有効性を見極め活用する為には、多くの事を学び考えなければなりません。私に学び考える事の楽しさと大切さを、日々教えてくれるのが人と書物です。
 様々な話題の中でLordの性質上か、書籍に関するお話しが一年を通して一番多いかもしれません。本の話といっても、その内容は多岐に渡ります。①蒐集に関する話題②読書方法に関する話題③蔵書管理に関する話題④製本や装丁に関する話題⑤特定の書籍の内容に関する話題⑥購入方法や書店に関する話題⑦図書館に関する話題等々、大雑把に分類しても限が無く、これ以外にもまだまだ出て来そうです。
 書籍関連以外の話題も同様に分類していくと、その項目数は莫大なものになりそうです。これらのお話しに無駄なものは一つも無く、総て私の糧となっています。一生に出会える本や人の数には限りがあります。毎日多くの出会いから貴重なお話しを伺うことができ、沢山の本が読め考える事が許された人生は素晴らしいものです。大好きな人と書物には、毎日「ありがとう」を何回も繰り返します。
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最期の一葉

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 軽井沢店前の街路樹も、すっかり葉が落ちてしまいました。昨夜まで一枚だけ頑張っていたのですが、今朝通勤時には姿を消していました。昨夕この葉を見ながら、高校時代に英語の授業で読んだオー・ヘンリーの『最期の一葉』を思い出し、「君が落ちたら軽井沢店の営業も終了だ・・・」等と感傷的になっていました。実際は終了どころか、朝から接客・ラッピング・発送と大忙しで、元気に営業中です!
 私の記憶力は昨夜どころか今朝食べた物も思い出せず、自分の携帯の番号さえ未だに覚えられないほど悲しいものです。一枚残った葉を見て、唐突に高校時代の授業を思い出すというのは不思議な現象です。それ以来オー・ヘンリーに触れた事はありませんので、人間の脳の仕組みには計り知れない何かがあります。ただ私としては遠い昔より、今日食べた物です。たまにかぶりますから・・・。
 大切な事を忘れていて落ち込むことは日常茶飯事ですが、覚える必要の無いどうでもよい事を覚えていて驚くこともしばしばあります。どうやら脳のキャパシティーの問題ではなく、オペレーションの問題のようです。学生時代の試験勉強で、何でも語呂合わせにして覚える友人がいました。彼の語呂を作るセンスには脱帽でしたが、私は語呂自体が覚えられず、結局直接覚えるのが精一杯でした。
 最後の一葉も散り、朝夕の落葉掃きからは解放された訳ですが、これでまた外へ出る機会が減り、出不精に益々拍車がかかります。単に外へ出るというだけでなく、落葉掃きは結構良い運動になります。都市の生活にも落葉はあるのですが私は踏むばかりで、いつも誰かが掃いてくれています。軽井沢での落葉掃きは毎日溜め息まじりに始まりますが、何時しか身体も温まり気持ち良くなってきます。近隣の皆様からは「毎日楽しそうに落葉を掃く人」と、不思議がられているようです。
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お喋り

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 夏の繁忙期の軽井沢店では、開店から閉店まで接客や電話で喋り続けているというのが普通です。応援のスタッフもいますので、接客や電話の合間も常に何か喋っています。この時期になると接客や電話の時間もぐっと縮まり、一人勤務ですのでその合間はもちろん黙っています。営業時間も短くなりますので、一日を通して喋っている時間より黙っている時間がずっと長くなります。
 以前は電話が多かったお客様からのお問い合わせも、現在はe-mailかFAXが多くなり、取引先とのやり取りや社内連絡も同様です。お客様と私の接点は、店内かこの日記あるいはe-mailまたは電話ということになります。店内はさて置き、ブログ・メール・電話で沈黙は有り得ませんので、当然の事ながらお客様からすると私は常に喋っていることになります。
 基本的に独り言の習慣は無いので、勤務が終了すると翌日の最初のお客様まで無言です。最後のお客様が20時で最初のお客様が翌朝10時という最短の場合でも、14時間は沈黙です。GWや夏の繁忙期以外は営業中といえども黙っている時間の方が長いので、毎日20時間以上は沈黙していると思います。一方真夏の繁忙期は14時間以上連続で喋り続けていることもあり、一日20時間以上会話という日もあります。
 時期による発話時間の長短の差が大きいことが、軽井沢店勤務の特徴です。夏の夕方は喉が嗄れ顎が疲れても、機械のように滑らかに喋り続けることができます。対してこの時期は、たまに喋るのであまり流暢には喋れていないようです。先程お客様から「毎年、夏と冬では声も喋り方も別人のようだ」とご指摘をいただき、上手く説明することが出来ませんでした。多分夏なら、ペラペラ流れるように説明できたかと思います。頭は冬の方が冴えているのに不思議な現象です。
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お知らせ

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 軽井沢店は明日(8日)と明後日(9日)の二日間、お休みさせていただきます。

 軽井沢店の本年の営業は、11月25日(日曜日)午後8時迄です。23日(祝)24日(土)25日(日)と、最後の3日間は3連休です。この3日間は、今年もサプライズ企画を準備中です。26日以降は11月30日まで発送・お渡し・通販受付等に限り軽井沢店で行っております。12月1日からは軽井沢店の全業務が、表参道本店に移ります。12月1日以降のお渡し・発送は総て本店にて行います。ご注文やお問い合わせもすべて、表参道店へ御願い致します。
 Lordの革製品は現在ご注文からお渡しまでに、1ヶ月以上お待ちいただいております。年内の受け取りをご希望の方は、11月25日の営業終了日までにご注文下さい。特にクリスマス前のお受け取りをご希望の方は、少しでも早くご注文いただければ幸いです。以上は目安で注文状況等により変動いたしますので、お早めにお問い合わせ下さい。ちなみに本日ご注文いただいたお客様のお渡し予定日は、12月15日です。
 Ekelund商品のクリスマス前取り寄せをご希望のお客様は、出来るだけ軽井沢店の営業期間中にご注文下さい。例年クリスマス商品は早い段階で品切れになる物もございますので、早めのご注文をお勧め致します。店頭では全種類ご覧いただけますが、数に限りがございますので実物をご覧になりたい方もお早めにどうぞ。年内にお受取希望のお客様は、12月18日までにご注文下さい。Ekelund本社の新年発送は1月中旬から始まりますので、12月19日以降ご注文の商品のお渡しは、1月下旬頃の予定です。
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ゴースト

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 太陽が顔を見せない日は気温が上がらず、店内のエアコンが終日勢い良く稼動しています。Lord前の通りを行く人々の歩は早く、白い息が忙しなく吐き出されています。雨に煙るモノクロの空間に、木々の葉と歩道に張り付いた落葉の紅だけが鮮やかに浮かび上がっています。都会育ちの私にとってこの気温はもう十分冬なのですが、紅い葉がまだ秋だと厳しい冬との境界を教えてくれているようです。
 暖かい店内でお客様からの質問にお答えする為、タロットカードやトランプの図柄を見ながら資料を整理しています。超自然的存在である幽霊(ghost)や妖怪(monster)がテーマで、洋の東西を問わずその数の多さには驚きます。カード類の一枚一枚に込められた意味は深遠で、細かいところまで見ていると限がありません。作業はなかなか前へ進まず、延々カードとの睨めっこが続きます。
 元来怖がりなので、普段は怖いカードをじっくり観る事などありません。怖い映画や怖い本も読みませんし、周囲で怖い話をしている時など耳に栓をしています。どの土地にも古くから伝わる民話などに必ず怖い話が含まれていますが、大丈夫なのはこの辺までで比較的新しい怖い話は駄目です。特に最近のホラー映画などは、TVで流れる15秒のスポットCMを観ただけでしばらく魘されます。
 いささか季節外れな作業に疲れ、この日記を書いています。季節外れと書きましたが写真のように冬を楽しむゴーストもおり、幽霊や妖怪の存在と季節は関係ありません。夏の高原で出会うゴーストと冬の高原で出会うゴーストでは、その体験のヘビーさが大きく違うような気がします。通年出会いたくはありませんが、人影の無い冬の高原では絶対にお断りです。
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温かい柄

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 Ekelundの冬の柄を見ていると、心が穏やかに優しくなります。普段から穏やかで優しい性格(誰も言ってくれないので自分で言います)ですので、周りで大きな変化が起こる訳ではないのですが、ふっとそんなことを意識する瞬間があります。それはいつも、空が厚い雲に覆われた静かな冬の午後のようです。
 350年以上もの長きに渡り、人を優しく包み込んできたEkelundの歴史は、肌触りだけではなくその柄にも現れています。スウェーデンの人たちが長く厳しい冬を温かく過す為に、柄も重要な役割を果たしてきたのかもしれません。夏の柄には自然を主役に、短い夏と貴重な陽の光を理屈抜きに楽しむかのような印象があります。
 冬の柄の主役は人の心で、時間や空間を意識したものが多いようです。そこに描かれているものが何処であれ何であれ、多くの場合人の心の温かい部分がテーマになっているようです。夏の柄のお買い上げはそのほとんどが夏場ですが、冬の柄は一年を通してお求めいただいています。当初スタッフの誰もが、これは軽井沢店の営業期間に起因する傾向だと捉えていましたが誤りでした。
 冬に観て温かく感じる柄を夏に観ても暑く感じないのは、柄の温かさを眼ではなく心で感じているからでしょう。冬の全柄が揃い並べて観ると、とても壮観で心はホカホカです。軽井沢店ではこれから閉店まで、一番奥のレジ横にズラッと並んでいますので、ぜひ全柄をご覧下さい。半分も観る頃には、身体も心もホカホカです。特に冷えた心には、お勧めのセラピーです。
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ノートまたは手帳

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 写真のコンパクトなノートは、Lordに『ハードカバーノート』という名前で並んでいます。万年筆のサイズとの対比からもご理解いただけるかと思いますが、縦19cm×横13.3cm×厚さ1.3cmの小さなノートです。外装は布張りで中のリフィールは『ソフトカバーノート』という名前で同じく店内に並んでいます。しっかりした装丁に感心される方も多いのですが、それもその筈でみすず堂の職人さんの手作りです。
 手触りが良く、全体的にとてもシンプルな印象です。見た目の上品さと作りの上質さは勿論ですが、使い勝手の良さが気に入り私は常に一冊持ち歩いています。万年筆での筆記が多いのですが、上質な紙が使われているので裏写りも少なく助かります。罫線・方眼・無地の3種類あるリフィールは140頁以上あり、使い終わると背表紙に項目を記入しそのまま本棚に書籍のように並べています。
 小さな鞄にも入る薄くコンパクトなサイズのせいか、男女を問わず持ち歩く為のノートあるいは手帳としてのご利用が多いようです。お客様に伺うとアドレスやスケジュール管理はシステム手帳に任せて、専らメモや思い付いた事などを書くために使っておられたり、日記や絵・デザインを描いている方もいらっしゃって、使い方は実に様々です。Lordのスタッフが店内で使用している緑の小さなノートはこれです。
 ハードカバーは無地のリフィールが1冊付いて1680円で、色は黒・赤・緑・青など6色あります。リフィールのソフトカバーノートは中が前述の3種類で色がハードカバーの見返しの色に合せて2種類あり、すべて630円です。普段持ち歩く事を前提に、シンプル・コンパクトでたくさん書けて長く使えるノートあるいは手帳をお探しの方どちらにもにお勧めできる逸品です。使っていて「そのノートは・・・」と尋ねられる度に、「実はこのノート・・・」と説明するのがとても楽しいノートです。
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お別れの月

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 私の限られた行動範囲で観る限り、今年の紅葉はとても綺麗です。昨年より色も鮮やかで、全体的にダイナミックな印象です。通りを歩く皆様もこの時期だけはLordの看板など見ないで、木々をご覧下さい。葉っぱが落ちて観る物が無くなってから、ゆっくり看板を見ていただければよいかと思います。ただ、看板に気付いていただける頃には、軽井沢店の営業も終わってしまうのが残念ですが。
 11月に入ってEkelundや衣類をはじめ、各商品の冬物が大量に入荷して来ました。今年の営業もあと20日とちょっとなので、ご覧いただける期間が短くて申し訳ないのですが、一気にクリスマスものまで盛り沢山です。根強い人気の定番物に加えこの秋は新作ラッシュですので、全部御覧いただくには例年より少し時間がかかるかもしれません。
 陽のあるうちは紅葉を観ていただき、暗くなったらLordというのがいいと思います。ただ今朝通勤時の気温が4℃で、この週末からまた季節がひとつ進みそうな気配です。夜の散歩には、真冬の服装と心の準備が必要です。都市と違い空気が澄んでいますから、ピンと張り詰めた冷気はとても気持ちよいものです。寒がりの私でさえ、着込めば外出は億劫になりませんから不思議です。
 4・5月に再会があるように、11月はお別れの月です。店内では毎日「また来年」「表参道で」という言葉が飛び交います。お別れ会や送別会も多く、朝から晩までお別れのご挨拶をしています。ただ落葉やお別れも春の再会が前提ですので、あまり感傷的になることもありません。ちょうど年末のご挨拶をしている時のような感じです。一方春の再会は、年始のご挨拶のようなものかと言えばそうではなく、一つ一つがとても嬉しく感動的な瞬間です。
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