Lordの日記

遊び学ぶ居心地の良い空間創りがLordのテーマです

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像のズレ

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 ようやく東の空が白み始めた明け方に、大雨の音で目が覚めました。建物の構造もあるのでしょうが、再度心地好い眠りに入ろうと流した音楽も、雨音に掻き消されてしまいます。ではちょっと賑やかな曲をとCDを変え、ボリュームもあげてみました。大きな雨音と賑やかな音楽がぶつかり、部屋の中は都会の喧騒を思わせる状態です。すっかり目が覚めてしまい、シャワーと読書で時間を潰す事にしました。せっかく軽井沢で早起きしても、お散歩に出る訳にもいかず残念でした。
 開店する頃には雨も上がり、太陽が出てきました。現在は初夏を思わせる爽やかな快晴ですが通りに人影は無く、鮮やかな新緑がひと際目を引き眩しいばかりです。外に出てみると、この時期にお客様が頻繁に使われる「軽井沢の貸切状態」という言葉の意味がよく解ります。これから梅雨前までの新緑の時期の平日は、人や車も少なく緑と空気が格別に美しく感じられます。お時間のある方にとって、誰もいない軽井沢のお散歩はこの上ない贅沢といえるのではないでしょうか。
 GWや夏休み或いは週末といった、人の多い軽井沢しかご存じない方も多いことかと思います。この時期の平日に同じ道を歩いてみると、別の場所にいるような不思議な感覚に包まれます。建造物や道や木々などは、人や車の数に関係なく一年中そこに在ります。普段そこに無いものが、それらの存在とは関係無く常に存在するものを変形あるいは隠してしまうという現象は、人間の脳の働きでしょう。人の多い時期だけをご存知の方にとっては、人や車も普段そこにあるものと言えそうですから、街の見え方は元から私とは全く違ったものなのかもしれません。
 私の脳に映る像とと他人の脳に映る像を比べる事が不可能である以上、この日記に登場する街の輪郭は私自身のものです。それを言葉という記号で表現すると、またここで街は姿を変えます。多くの記号を介する以上、受け手は私自身の意図しない多くの情報を読み取る事になり街はさらに姿を変えます。Lord軽井沢店もこの時期は貸切状態となり、私にマンツーマンでお相手出来る余裕があるからでしょうか、毎日この日記に関する話が出ます。「日記の街の描写は、何年か後の軽井沢でしょう?」「現在ですが…」
 2年前から繰り返される、とても気になる不思議なご指摘。この後の会話で、日記を通さず直接この街の話を伺っている時には気付かない、他人と自分の像のズレを認識することが出来ます。不可解な結論に至る全体から、双方の言葉にした時と解釈の際の変化を差し引いて、原初的な相互の像のズレの存在を確認し、その核を摘出し…。「相当暇なんだな」と言われそうですが、このズレの確認は驚きの連続で楽しいものです。そもそもLordの店内は、ズレの宝庫(?)と言っても差し支えないかと思います。
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