Lordの日記

遊び学ぶ居心地の良い空間創りがLordのテーマです

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煙突

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 英国で街並みを眺めていると、アパートや個人の住宅を問わずどの建物にも、屋根には個性的な煙突があるのに気付きます。形や長さはそれこそ建物の数だけありそうで、煙突だけを眺めていても飽きません。家庭用の煙突はそのほとんどが暖炉用でしょうが、セントラル・ヒーティングが普通となった現在において暖炉の実用的価値は薄れてきているだろうと思います。英国の雑誌で暖炉の中に置く電気器具の広告を見ることがありますが、石炭を燃やさなくなっても暖炉に灯を燈すというのは素敵です。
 壁際に暖炉を設けて、煙突を使って煙を建物の外へ排出するようになったのは、13世紀の後半からだそうです。それまでは屋根に空けた穴から、煙を外へ出していました。当初は暖炉一つに煙突が一本という構造だったそうで、煙突の本数で暖炉や部屋の数が判ります。15世紀以降になると、複数の煙道を一本の煙突の中に組み込む、組み合わせ煙突というのが現れました。組み合わせ煙突はデザイン的に凝ったものも多く、絢爛豪華なものはステイタス・シンボルでもあったそうです。
 英国の小説や詩・映画などで、煙突は時にとても印象的な役割を果たしています。2階の窓から外を眺めると煙突があり、屋根の上のに上ると煙突がある。空を飛ぶと、そこには煙突といった具合です。映画『メアリー・ポピンズ』でも、屋根から屋根へと歩くシーンで煙突の存在は重要でした。日本の忍者が屋根から屋根へ移動するシーンに、煙突は似合いません。暖炉用という本来の役割は果していませんが、建築上の装飾的役割はいまだに失われていないようです。煙突の無い英国の街並みというのは、ちょっと想像出来ません。
 よく暖炉を抜きにして西洋文化は語れないといった話を聞きますが、暖炉の話を聞く度に「で、煙突は?」と気になります。暖炉のことほど煙突のことがクローズアップされることはありませんが、暖炉があれば必ずその先に煙突があります。室内が暖炉を中心に造られているように、屋根が煙突を中心に造られている訳ではありませんが、煙突が屋根のみならず建物の外観の重要なアクセントになっているのは確かです。煙突の天辺に並ぶ様々な形状のチムニー・ポットを見ていると、屋根に上りたくなります。
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