Lordの日記

遊び学ぶ居心地の良い空間創りがLordのテーマです

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小さな袋

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 階段を下り重い扉を押して閲覧室に入ると、広い空間の所々に灯りが見えます。光の散らばり方には如何なる規則性も見出せないのですが、無意識にバランスを取るかのような位置までゆっくり移動し新しい明りを灯します。両手に抱えた書籍や資料を分厚い机の上に置くと、重い椅子を引き深く腰掛けます。視線を縦に移動すると、薄っすら点る照明器具で高い天井の位置が確認できます。
 ほとんど物音は聞こえませんが、灯りの数だけこの空間に存在する人のエネルギーを感じます。軽く周りを見渡してから、自分の点した光の中に入ります。一旦この光の中に入ると、その外は漆黒の闇の世界となります。音や人の気配さえ遮られます。机上に積まれた書籍を開くと、やがて空間は本の中で無限に拡がり始めます。無限の空間でワープを繰り返し、壮大な旅は続きます。
 30年前の恩師の言葉に、「本は宇宙で図書館はその入り口」というのがありました。集中力に欠け直ぐに気の散る私にとって、当時図書館は本当に宇宙の入り口でした。自宅の机上ではいつの間にか遊び始め、無機的で明るい自習室では周りの人を眺めていてそのうち眠ってしまう。時を重ね様々な感覚が鈍った現在では、いつでもどこでも本を開いた瞬間に旅立ちワープしていますが・・・。
 携帯電話の無かった当時、そこには悪魔、否悪友の誘いも及びません。旅の中断と帰還を促すのは「閉館ですよ」という職員の声、そして若かったので空腹くらいでした。時々机の隅に、そっと小さな袋が置かれます。集中していて、置かれたのに気付かなかったことの方が多かったと記憶しています。袋の中はいつも甘い和菓子でした。お饅頭やどら焼き、温かい鯛焼きが入っていた事もありました。
 ここでロマンチックな展開を期待した方には申し訳無いのですが(私も残念です)、置いてくれていたのは恩師です。気付いた時は急いで振り返りますが、いつも後姿です。立ち上がり教授の遠ざかる背中に無言でお辞儀をするのですが、袋を見た途端お腹がクークー鳴ります。休憩室で濃いコーヒーを啜りながらいただく和菓子(特に餡子)は、また格別でした。本来ケーキが大好きな私が、今でも集中して読んだり書いたりすると急に和菓子が欲しくなります。脳の記憶なのでしょうか。
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Lordのイベント

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 明日6月25日(木曜日)、Lordは全店お休みさせていただきます。

 本日はミステリーツアーが行われています。出発時のお天気は晴れで暑かったのですが、現在は曇りで少し霧も出てきたようです。自然の粋な計らいに感謝です。旧軽で怪しい集団と遭遇したら、こっそりついて歩くと面白いかもしれません。帰って来た皆さんのお話を伺うのがとても楽しみです。
 『遊び学ぶ』がテーマのLordのイベントは、時として「マニアックだ」「難解だ」といったご意見もいただきます。そのほとんどが他ではあまり例を見ないもので、考えたり実行するスタッフ達も手探り状態であったりもします。どの企画も遊び心に溢れ、どこかちょっと知的な時間をと考えられています。
 どうかご参加いただく皆様は、難しいことは考えず心から楽しんでください。時間はあっという間に過ぎていきます。そして後で必ず「へぇ~!」という瞬間に遭遇していただけます。毎回参加された方同士の新たな出会いの場であり、ちょっと変ったコミュニケーションの場でもあります。
 今回は軽井沢の街という広い空間を使い、100年以上の時間の中を彷徨っていることでしょう。全身が逆立つテーマパークのアトラクションも大好きですが、脳の中で無限に拡がる宇宙は、時間と空間を超えた未知の感動をもたらしてくれます。ぜひ一度、体験してみてください。
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常温

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 強い陽射しと心地好く吹き抜ける風・・・。窓から見る高原の風景は真夏です。もちろん夏休みのような混雑は無く、人も車もまだ疎らです。木陰のデッキチェアで読書を楽しむ人も、真夏の装いです。この時期はお天気ひとつで街全体の雰囲気ががらりと変り、Lordのエントランスでさえ昨日と同じ季節の同じ場所とは思えません。
 昨日の日記で「折畳の傘と何か一枚羽織る物」と書きましたが、本日のようなお天気ですと「サングラスと日焼け止め」を追加せねばなりません。あと「水分」も・・・。今朝近隣の方に「日焼けしたね」と言われました。私が紫外線に肌を晒すのは朝の通勤時だけで後はずっと夜までLordに籠ってますので、日焼けは朝の太陽のせいです。高原の紫外線恐るべしです。
 もっとも顔を洗えば落ちる日焼け(それは汚れ!)の可能性もありますので、あまり太陽を責めない方がいいかもしれません。紫外線には体内でビタミンDを生成したり殺菌作用もあるので、感謝もせねばなりません。特に最近、運動不足かつカルシウム不足で骨に不安を感じ、湿度の高い軽井沢で過すことの多い私は進んで太陽に焼かれた方がいいような気もします。
 と考え外に出てみたのですが、7月下旬から8月中旬を思わせる暑さです。湿度も思ったより高い。そのまま回れ右をして店内に戻りました。エアコンの有難さが日常になってしまった私の身体には、夏の高原さえも決して過しやすい場所ではなくなってしまっています。一年中常温で同湿度・・・これほど面白くない状態は無いと考えますが、身体は紫外線よりそれを欲しているようです。
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ミステリーツアー

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 梅雨らしいお天気が戻ってくると、濃い霧に包まれる機会が多くなります。東京でこんな話をすると、「ロマンチックでいいですね」とよく言われます。恋人と避暑地の時間を過すならともかく、私のようなシチュエーションで軽井沢にいる限り、濃霧をロマンチックと考えることはまずありません。それはシチュエーションの問題などではなく、単に私がロマンチストとしての素養を欠いているからだと言われれば反論の余地もありませんが・・・。
 濃霧が1立方メートルあたり5g位もの含水量の微小水滴の浮遊であるというというのは紛れも無い事実で、毎日会社や家に到着すると全身びしょ濡れになっています。傘は何の役にも立ちませんので、コートやマントを羽織ります。霧の中を外出する時、マントは本当に便利で有難い存在です。また空気中を流れる微小水滴は、人の視界を奪います。光源が少ない軽井沢では、歩き慣れた道でも視界を失うだけで言い知れぬ不安に襲われます。
 そこで濃い霧の発生が高い確率で予想される24日のミステリーツアーに参加される皆様に、親切な私から貴重なアドバイスです。先ず雨に備えての折畳み傘は当然ですが、霧に備えてマントやコートは必要無いまでも何か羽織るものを一枚用意しておいた方が良いでしょう。次に霧が濃くなってきたら、皆からはぐれないように気を付けましょう。そして最後に、これが一番大切な事なのですが、決して列の一番最後を歩かないことです・・・。

 24日は一人軽井沢店にてお留守番で怖がりの私からの、やっかみに満ちたプレゼントです。当日はテカテカに晴れるという情報もありますし、予定表を見ていたら余りに楽しそうなので、つい・・・。折畳み傘と羽織る物は本当ですが、一番最後を歩いても何の問題もなく、走って前に出る必要はありませんのでご安心下さい。ただ折角この時期の軽井沢に来られるのですから、遠足の趣旨からいっても濃い霧は体験していただきたいと思います。(ツアーの詳細はLordにお問い合わせ下さい)
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リゾートの時間

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 軽井沢店も6月下旬に入ると各種イベントが始まり、店内が目まぐるしく入れ替ります。エーケルンドショップとギャラリーが併設の表参道店では毎週が毎日が変化で、次から次に表情を変える空間を楽しむ事が出来ます。一方軽井沢店は、イベントの日以外は一年を通してゆっくりと店内が変っていきます。それはちょうど、絶えず表情を変える都市表参道とゆっくり時間の流れる保養地軽井沢を象徴しているかのようでもあります。
 冒頭の「目まぐるしく入れ替る」という表現も軽井沢店側からのものであり、表参道店側から見るとのんびりした変化であろうかと思います。私自身、「まだ充分時間がある」あるいは「もう余り時間が無い」といった時間に関する感覚が、表参道にいる時と軽井沢にいる時とでは微妙に異なっているような気がします。厳密に確認した訳ではありませんが、この漠然とした感覚の差異に保養地の保養地たる所以があるのかもしれません。
 この場所で常に時間に追われ仕事をしている私でさえこの状態ですから、休日を過す為に来ておられる皆様方の時間はとてもゆっくりと流れているのではないかと考えます。リゾートには山であれ海であれ、壮大な自然と新鮮な空気や食べ物があります。そしてそこにはお迎えしお持て成しをする、多くの人たちがいます。美しい自然とおいしい空気や食べ物は、世界中いたる所にあります。また観光地に限らず、人をお迎えする事を仕事とする人たちも至る所にいます。
 観光地や保養地といった言葉の定義はこの場では意味を持ちませんが、私たちはこの時間に対する感覚の差異にその分水界を置いています。あくまでも主観的な時間に対する感覚が境界となれば、リゾートでの主役は自ずから人(自分自身)ということになります。これから続く軽井沢店のイベントには、東京をはじめ様々な地域からお申し込みをいただいていると聞いてます。滞在時間にそれぞれ長短はあるでしょうが、Lord軽井沢店でリゾートの時間をお楽しみいただければ幸いに存じます。
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持ち歩く

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 明日6月18日(木)軽井沢店はお休みです。

 エーケルンドのディッシュクロスは、昨年秋に登場して以来多くのお客様から御支持をいただき、現在では人気商品の1つとなっています。発売当初は数種類でしたが、現在は2009年版カタログの18種類とカタログに掲載されていないものを合わせて、全部で52種類もの柄があります。カタログ外の34種類に関しては、総て店頭にてご覧いただけます。
 その名の通り元々は布巾として作られており、素材は綿50%と竹の繊維50%です。エーケルンドの通常のタオルと比較すると柔らかく吸水性が良く、抗菌・防臭効果に優れています。本国のリーフレットを見ると、消毒は電子レンジで4分または熱湯で煮沸などといった事が書かれています。あと環境に好ましく再利用が可能で長く使えるといった、エーケルンドお決まりの言葉が続きます。
 お使いいただいているお客様に感想を伺っていて気付いたのは、ハンカチとして持ち歩いている方が多いということです。確かにコンパクトで柔らかく抗菌・防臭に優れていて吸水性抜群ということであれば、これからの季節ハンカチとして最適です。上質な織物で色や柄も豊富ですから、キッチンだけで使うのは惜しい気もします。
 最近はこのディッシュクロスに限らず、「いつも持ち歩いてます」とバッグから使い込んだ小さなサイズのエーケルンドのタオルを出して見せて下さる方も多くなりました。手を拭くなどのタオルとしての用途はもちろんですが、食事やお茶の時ひざの上に掛けたり何かを包んだりと、お洒落で上品ながら毎日洗って気軽に使えるエーケルンドは、バッグの中に一枚あればとても重宝します。
 私は大きなサイズのタオルを鞄の中に入れています。使い込むと嵩張りませんし、何でもこれで拭いてしまいます。手も万年筆も鞄も。乗り物の中でランチョンマットになる事もあれば、寒くてマフラーにしてしまうこともあります。雨に濡れれば全身拭きますし、鞄の中ではパソコン等の緩衝材としても役に立っています。そしてどんな場所で出しても恥ずかしく無く楽しいというのは、エーケルンドを手放せない理由の一つかと思います。
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我を忘れる

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 時の経過と共に変化していくものを見つけると、思わずじっと観てしまいます。雨が降り始めた時の地面、短くなっていくキャンドル、融ける氷、オーブンの中のケーキ、解体中のビル、積もる雪、長くなる人の列・・・挙げていけばきりがありません。ロマンチックであるかどうかや、出来上がるのか壊れるのかなどといったことは一切関係無く、ただ刻々と変化する様子を見るのが好きなだけのようです。無精なのでわざわざ探してまで見ませんが、目の前にあればいつの間にか見ています。
 小さい頃からずっとそうなのですが、何をしていてもそれに気付くと視線も心もそっちの方へ行ってしまいます。何事にも集中力を欠く私が、今やっている事の集中を欠いて他の事に集中しているという、矛盾に満ちた状態です。自己の事を書いている以上、この辺の矛盾は深く考えないでいただければ幸いです。で、その変化もあっという間に終わってしまうものもあれば、延々と続くものもあります。また観ている私の表情も、変化の性質によって違ってくるかと思われます。
 これは一人で楽しんでいる分には問題無いのですが、周囲に人がいる場合には時として大変迷惑な行為となります。食事をしていて突然相手が黙り込み、じっとどこか一点を見ていたら「何か不快なことでも言ったかな?」「私の事が嫌いなのかな?」と心配になるでしょう。パーティの最中なら「楽しくないのかな?」、商談の最中なら「何か気がかりな事でもあるのかな?」、そして多くの場合「深刻な悩みでもあるのだろか?」「疲れているのだろうか?」と、周囲を不安な気持ちにさせてしまいます。
 心配して「しばらく休暇でも取ったら?」と声を掛けられ「先週とったばかりなんだけど・・・」「・・・」とか、「一人で悩んでないで相談しろよ」「今夜のサッカー何時からだっけ?」「・・・」とか、「体調悪いの?」「絶好調!」「・・・」といった事が何回か続くとさすがに申し訳なく思います。そんな訳で最近は、周囲に人がいる時は「ちょっと失礼して○○○を観てもいいですか?」と了解を得るようにしています。煙草を吸う前やシートを倒す前のあれと一緒です。
 高原では天候を始めとする自然の変化が目まぐるしく、しばしば集中と視線を奪われます。先程も陽射しが強く明るかった空が一瞬にして黒い雲に覆われ、突然大粒の雨が落ちて来ました。例によって前の通りは、瞬く間に川のようになりました。再び太陽が現れ水が引くまで、外に出て一部始終を観てしまいました。何事にもこのように我を忘れて夢中になれればよいのですが・・・今夜も残業です。
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実践

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 国家主権の考え方がまだ存在せぬ時代(1651年)に『リヴァイアサン』を書いたホッブスは、同時代にあっては無神論者と非難され不遇であったそうです。同書の後半部分は、ローマ教会が国家より上位の権威でないことの実に詳細な証明にあてられています。記憶が正しければ学生時代に友人の三分の一は、この後半部分で本を投げ出していました。後半は読む必要は無いと指導?する、先輩もいたように覚えています。
 同世代の方だと、最後まで読んだ私が偉かった訳では無い事にお気付きかと思います。入学と同時に配布された資料には、基礎知識あるいは教養として読んでおくべき必読書の分厚いリストが添付されていました。今とは違い娯楽の少ない時代ですから、お金も無く合コンなどへのお誘いの声もかからない私のような冴えない学生は、図書館に籠り本を読むのも楽しみの一つでした。情報に疎く要領の悪い私は、リストの上から順に読むという、まるで修行のような愚かな旅に出ました。
 リストに延々並ぶ書籍は、古典・名著として今現在も読み継がれているものばかりです。難解でじっくり読んでも簡単に理解など出来るはずも無く、立ち止まっていると前へ進みません。疑問点をノートに書き出し先へ進むのですが、そのうち読んだ本よりノートの方が分厚くなっているのに気付き愕然としました。今自分の基礎知識・教養のレベルから鑑みて、この難行苦行はあまり役に立っていないようですが、それは総て私自身に問題があるのであって、リストや書籍のせいでない事は言うまでもありません。
 アダム・スミスが『諸国民の富』を書いたとき、経済学はまだ存在しませんでした。ホッブスは哲学者でアダム・スミスは道徳哲学を教えていました。社会の原則や哲学をとことんまで考え抜き、目の前にある困難を解明し解決する、これは知識ではなく実践です。社会において事象が、ある専門や知識の範囲内だけで起こることはありえないと考えます。リカルド、マルクス、ソシュール、フロイト、ウェーバー、ケインズetc.修行の旅はしばらく続きましたが、ふと気付くと私の旅は、専門を超えて社会をまるごと引き受けようとする勇気とロマンに酔いしれる冒険の旅へと変っていました。
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傾斜

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 軽井沢店の前の通りを、自転車が連なって駆け抜けて行きます。陽射しは強いのですが高原の風は心地好く、ちょっとスピードを出して走っていると、ずっとこのまま走っていたいと思います。普段の生活ではあまり自転車に乗らない人も、高原ではレンタサイクルなどを利用して気軽に移動することが出来ます。きれいな空気を吸い込みながら適度の運動にもなりますから、それだけで高原に来た元は取れそうです。
 Lordの前の通りは、旧軽井沢に向かってなだらかな登り坂です。実はこれ、お客様とお話していても気付いてない方が多いようです。私も当初は気付いていませんでした。排水能力を超える大雨で前の通りに水が溢れ川のようになる時、車道を駅方向に向かって流れる雨水の勢いは傾斜が想像以上であることを教えてくれます。カヌーやゴムボートがあれば、ちょっとした急流下りが楽しめそうな勢いです(若干大袈裟かもしれませんが・・・)。
 自転車で軽井沢駅から旧軽井沢に向かうと、絶えずペダルを漕がねばなりません。一気に駆け抜けると、結構足にきます。その逆方向、すなわち旧軽から駅に向かう時はシャカリキに漕ぐ必要も無く、その気になればかなりのスピードであっという間に到着してしまいます。冒頭の、連なって駆け抜ける自転車のほとんどは、駅方向へ向かっています。一方旧軽方面へ向かう自転車の多くは、お店などを見ながらゆっくりのんびりと通り過ぎて行きます。
 生活していてもちょっと見は気付かない、なだらかな傾斜です。車を利用したり歩いている時にはそんなに意識しなくても、自転車で走ってみて土地の起伏の多さや傾斜の大きさに気付いたりすることはたまにあります。そういえばお客様に、地形図や水平器を常に持ち歩く自称坂道オタクという方がいらっしゃいます。自然・建造物に関わらず、傾斜と高低差が堪らないそうです。傾斜と高低差の世界?は知らないことだらけで、私がお話を理解出来ているかどうかは怪しいのですが、小さな頃から坂道は大好きです。
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黴雨

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 全国的に入梅だそうですが、梅雨に入った途端に好いお天気で、早くも梅雨の中休みだそうです。これは机の前に座ったと思ったら直ぐに休憩を取っていた、自分の学生時代の不謹慎な学習態度を思い出させる入り方です。この後一向に雨が降らず、そのままタイムアップになってしまうようだと全くそのままですが、梅雨はそこまで意志薄弱ではないかと思います。
 暦上の入梅は太陽が黄経80度を通過する日(6月11~12日)だそうですが、これには特に気象学的意味は無いようです。五月雨は5月に降る雨のような気がしますが、旧暦の5月に降る雨ですから太陽暦ではほぼ梅雨です。梅雨は黴雨とも書きますが、これはカビの雨を意味する語源に由来するものだそうです。
 冷房・除湿機・冷蔵庫・換気扇等の無かった頃、といってもそんなに昔ではありませんが、カビ対策は大変であったろうと思います。特に軽井沢のように湿度の高い場所では、どうしていたのでしょうか。現在私達は前記のような機器や薬品を利用して、カビの発生自体を防いでいます。原始的な殺菌と自然を利用して乾燥を保つだけで、この時期のカビを根絶するのは難しそうです。
 もしかしたらかつては、梅雨の時期に湿度の高い場所はカビだらけだったのかもしれません。現代人は僅かなカビをも許しませんが、昔の人たちもそうだったのでしょうか。カビに関して全く無知であることに気付き、外出が億劫な梅雨の時期、カビの事でも考えてみようかと思います。突然こんな事を言い出したからといって、私がカビまみれになっている訳では無いのでご安心下さい。
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不安定

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 明日6月10日(水)、軽井沢店はお休みさせていただきます。

 お天気は好いのですが、時々雷のゴロゴロという音が聞こえます。音楽の流れる店内では気付きませんでしたが、お客様に教えていただいて外へ出ると確かに聞こえます。眩しい陽射しの中での雷鳴は、音が突然やって来るのでちょっとビックリします。近隣の皆さん達から引き籠りと言われている私は外の音や出来事に疎く、後で聞いて一人驚き「寝てたんじゃないの?」とか「サボってどこか行ってたんでしょ?」と言われるのが常です。
 引き籠りならどこにも行かないだろうと思いますが、まあどちらにしても仕事をしているというイメージが無いのは確かなようです。噴火・落雷・交通事故・発砲など、これまで誰もがその音に驚き慌てて外を見たという出来事の総てに一人気付かなかったのは事実ですから、言い訳はしません。大きな音がしていてもこの調子ですから、音も無く静かに進行する出来事になど気付こう筈もありません。そんな訳で、近隣の皆さんが私に声をかける時の最初の言葉は「知ってる?」です。
 単なる偶然なのでしょうが、今日は東京に本社のある店舗の軽井沢店長さん達の多くが、東京へ向かう日のようです。籠っている私が知るだけでも6人、私自身も夕方には戻りますからなんと7人。朝一番から夜まで、日帰りから2,3日と出発の時刻や日数はそれぞれ異なりますが、留守を守るスタッフの皆さんは「鬼の居ぬ間に・・・」と思う存分寛いでおられる事かと思います。朝ご挨拶したあるお店の若いスタッフからは、「東京で店長をしばらく引張っておいて下さい!」と頼まれました。
 私が一番頻繁に行き来しているということで、昨夜は皆さんからの服装等に関する電話が続きました。「上着は・・・?」「シャツは・・・?」「傘は・・・?」。私は「東京に聞けよ!」「天気予報観ろよ!」「外れてもプラマイ7、8℃だろ!」と応え、早々に電話を切ります。今目の前で起こっている事さえ気付いてない私が、明日のそれも天候の事などアドバイスすることは不可能です。そんな事を考えていると俄に空が暗くなり冷たいものが額に当りました。昨夜のすげない対応を申し訳なく感じています。今年の天候は本当に不安定です。
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メンテナンス

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 深い霧を掻き分けるように夜道を歩いていると、前方に見える幽かな光はとても有難いものです。遭難し彷徨ったという経験は無いので、そういった特殊な状況下での話ではなく、普段歩き慣れている筈の夜道での実感です。都市生活では余り意識することの無い大気の状態・流れや闇・光といったものに対し、無意識のうちに五感がフル稼働しているようです。強い音・光・衝撃があるわけではないだけに、ここで感じる恐怖には際限がありません。
 今週は海外からのお客様とお話しする機会が多く、興味深いお話を沢山聞かせていただきました。カナダ、フィンランド、オーストラリア、スーダン、インドetc.と国・大陸・人種の異なる皆様との会話は楽しく、Lordの空間や物といったものを通してのコミュニケーションから、文化や思想・宗教の多様性を再認識した一週間でした。梅雨が明けて本格的な夏が来るまでは、避暑地もまだ平日は人が少なくのんびりしていますので、ゆっくりお話が出来ます。
 比較的時間に余裕のあるこの時期は、メンテナンスの季節でもあります。夏の到来に備え、街の其所此所で工事の音を聞きます。設備と同様にメンテナンスが必要となるのは、スタッフの身体です。今週軽井沢店では表参道店の人気イベント1day salonでお馴染みモアフォーの浅田さんに出張していただき、スタッフの身体メンテナンスをお願いしました。お蔭様でこの週末は、頭も身体もスッキリです。内側から全身スッキリすると、自然に対する五感も一層研ぎ澄まされて来た気がします。
 カナダからのお客様との話の中で、「夜はクーガーに気を付けなければ・・・」というのがありました。軽井沢に食肉目ネコ科の猛獣はいない(はず・・・)ので、どのように気を付ければいいのかピンときませんが、よく考えると(考えなくても)食肉目クマ科の熊さん達は沢山います。スッキリ研ぎ澄まされた五感と軽快になった筈のフットワークで対処せねばなりません。昨夜の霧で看板にぶつかり石段に気躓いて痣だらけになっている私に、熊との遭遇を回避出来るだけの野生の感性があるとも思えませんが・・・。
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全開

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 軽井沢店前の通りを、ルーフを取っ払ったオープンカーが駆け抜けて行きます。Lordの前はちょうど長い直線なので、停車している車さえ無ければ、思う存分アクセルを踏むことが出来ます。四季がはっきりし雨の多いこの国では、カブリオレやロードスター等のオープン・ボディーの車を所有していても、屋根無しで走れる日はほんの数えるほどしかありません。高原では特にそうです。今日は日頃のそんな鬱憤を晴らすかのような、勢いのよい車を何台も見かけます。
 アクセルよりエコ全開の時代ですから、「高原でアクセル踏むな!」とお叱りの声が聞こえて来そうです。天気予報では「梅雨入り」といった言葉も聞かれるようになり、こんな爽やかな日もそう続かないでしょう。今年は春から雨の日が多く、高原にいると「もう梅雨?」と感じることがしばしばありました。梅雨までの束の間の爽やかを満喫するかのように、本日はオープンカーに限らず自転車も徒歩も全開状態で通りを行き来しています。
 そんな街の様子を眺めながら山のように積み上がった(比喩ではなく実際に頭の高さを超えています)業務に追われる私に高原の束の間の爽やかさなど無縁で、全開といえば精々欠伸の度に大きく開く口と、ズボンのチャック位でしょうか(もちろん常時全開ではありません)。そんな訳で、お客様が「今日は気持ち好いね!」と入って来られた時、「こんにちは」と高原の爽やかさそのままにお迎えするのは私にとっては至難の業と言えます。
 それをそつ無くこなすスタッフを見ていると「こいつ大丈夫か?」と逆に心配になったりもしますが、もちろんそれではいけません。清涼飲料水のCM撮影現場を見ていた私が「この環境であの爽やかな顔が出来る・・・」と呟くと、隣にいた広告代理店の社員が「プロですから」と素っ気無く答えました。不器用で演じる事が不可能な私に残された道はただ1つ、そう本当に爽やかな気分になるしかありません。その為にはこの日記を書き終えたら先ず、この寝癖を何とかするところから始めます。
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