Lordの日記

遊び学ぶ居心地の良い空間創りがLordのテーマです

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奥行

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 気温表示計の-5℃という赤い数字を見ると、さすがに身も心も引き締まります。引き締まり過ぎて肩が凝ります。真冬の-15℃以下を経験する地元の皆さんは、寒さはまだこれからと言いますが、私はもうこれ以上着込めないほどの雪ダルマ状態で通勤しています。夏場のように車両はいませんので空気は益々澄み渡り、冷えた夜の静寂の中では動脈を流れる血の音まで聞こえてきます。
 「自然の中でいいね」とよく人に言われます。昼間は「自然と言っても所詮人の手の及ぶ範囲だし・・・」と、あまりそれを意識する事はありません。夜とて人の手の及ぶ範囲に変りはないのですが、漆黒の闇と静寂の中では「人の手なんて無いも同然だな」と感じます。深夜どこまでも続く闇と静寂の中で、明かりの灯る小さな部屋が宇宙にポツリと浮かんでいるような不思議な感覚に囚われます。
 総てを目の当たりにしている日中に感じる事の無い自然の奥行を、何もかもが闇に呑み込まれた夜に感じます。もちろん光の中では、目の前の立体的なパノラマに美を感じ感動もします。ただその感動が自然固有のものかと問われれば、答えはNOです。遠近法の発明から今日のCGに至るまでの長い間、トリックを感性の中に取り込んできた私の遺伝子は、光の中である一定の処理を行います。
 同じ自然を前に闇と静寂の中で感じるのは、果てしない奥行と言い知れぬ恐怖です。小学生の頃映画で、宇宙遊泳中の飛行士の命綱が切れるシーンを観ました。当時感じた恐怖は、どんな怪談や妖怪にも勝りました。「怖い話」がテーマの作文にその事を書き、クラスの皆から笑われました。静寂に包まれた闇の中で感じる無限の空間と言い知れぬ恐怖も、私の遺伝子にはっきりと刻み込まれているようです。
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