Lordの日記

遊び学ぶ居心地の良い空間創りがLordのテーマです

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金属の塊

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 空港の搭乗ラウンジでこれから乗る飛行機を見て、「大きいなぁ。こんな金属の塊に400人もの人と沢山の荷物が乗って飛ぶんだよなぁ…よく飛んでるよ」と感心します。港の桟橋で乗船前の客船を見て、「でかくて長いなぁ、ビルだよ。大きなホテルがそのまま海を滑るようなものか…よく浮いてるよ」とここでもまた感心します。飛んだり浮いたりする原理は小学生でも知っていますので、声に出して言うと周囲の「何を今更」という失笑を買いますから、いつも心の中で思うようにしています。
 自分が乗っている飛行機や船がやけに大きく速く感じるのは、せいぜい離陸直後か出港直後までです。一旦大空や外洋に出てしまうと、自分が乗っているもに対する感じ方は一変します。「こんな小さなものでヒラヒラ飛んでる(浮いてる)よぉ…」。たまに彼方をすれ違う航空機や船舶は、まるで玩具のように頼り無げに見えます。学習機能に故障があるのかもう何十年も何百回も、搭乗の度に同じ事を考え同じ不安と興奮に襲われます。もちろんそれは何かの拍子に一瞬のことではありますが。
 乗り物が大好きで楽天家の私でさえこの調子ですから、乗り物嫌いで心配性の方の心中は想像する事もできません。大空や大海では全く感じませんが、世界の空や海は過密状態だそうです。確かに世界どこへ行っても大きな空港では、離発着が目まぐるしく繰り返されています。離陸待ちで並ぶ飛行機の渋滞は珍しくありません。先日読んだ科学雑誌には、地球の軌道上における人工衛星の過密状態に関する記事が掲載されていました。窓の外に広がる青空には、雲以外鳥の姿さえないのですが。
 人を信じるから飛行機に乗ります。これだけ社会が複雑になってくると、総てを自分で処理する事は不可能です。機体やエンジンからビス一本まで総てを作った人、整備点検した人、操縦する人、管制する人、その他会ったことも無い多くの人を信頼するから飛行機に乗る事ができます。技術は人が作り運用するものであり、信じるのは人です。会社は法的人格を付与され法人と呼ばれますが、構成員以上の信頼にたる組織に出会ったことはありません。これから乗る航空会社や組織の執行機関としての社長を信じて飛行機に乗ることはありません。
 自然に意思や感情はありません。無信仰な私は、人間も自然の部分集合に過ぎないと考えています。長い距離を短時間で移動する為にジェット機を利用しますが、こういった文明もその一部なので限りなく小さいと。自然が坦々と日常の営みを続ける中へ金属の塊で飛び出して行くわけですから勇気ある行動ですが、この勇気を支えるのが人間同士の信頼関係です。このところ食から政治まで内外の様々な分野における信頼関係の崩壊を感じていただけに、ここ数日アジアから届く自然災害の映像とその数字には言い知れぬ恐怖を感じます。
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