Lordの日記

遊び学ぶ居心地の良い空間創りがLordのテーマです

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朱の天井

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 無風で陽射しが柔らかく感じられたので、朝ちょっと遠回りをしてみました。落ち葉を踏みながら歩いていると、歩道のベンチに座り真上を見上げている人がいます。何だろうと立ち止まって上を見ると、鮮やかに色付いた葉からの木洩れ日がキラキラと綺麗です。「ちょっと座っていきませんか?」ベンチの正面にあるお店のオーナーさんが声をかけて下さいました。
 座って改めて上を見ると、大きな3本の木の枝が重なり、お店の前の歩道と建物をアーケードのように覆っています。店舗は古い日本建築で、二階の窓に見える黒い障子の桟がその歴史を感じさせます。枝にはまだ落葉前の色の変った葉がびっしり残っているのですが、その下の空間はとても明るく眩しいくらいです。朝の光は紅葉した葉を突き抜け、朱色の天井を造っています。
 「今までこの空間には気付きませんでした」「あなたはいつも考え事をしながら早足で通り過ぎるからね」「・・・」「今日のような長閑な日は、一日中ここに座ってますよ」「寒くないですか?」「建物の中の方が寒いね」。この時期の軽井沢が一年で一番好きだと、上を見上げたまま笑うオーナーさんの日焼けした横顔が、光の効果で大きなオレンジのように見えました。
 通勤途中であったことを思い出し、ずっと座っていたい衝動を押し殺すため勢いよく立ち上がりました。しばらく歩いて振り返ると、オーナーさんはさっきまでと同じ姿勢で上を見ています。革靴なので走ると舗道の落ち葉がズルズル滑り、途中何度も転倒しそうになりました。時間ギリギリに軽井沢店に到着すると、もう既にお客様がお待ちでした。申し訳ございませんでした。
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